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歯磨きのすすぎ(うがい)1回だと研磨剤が残ってジャリジャリする

歯磨き剤を作っているメーカーや歯医者では、歯磨きのあとのすすぎは少量の水で1回のみでいいと言います。これは歯磨き剤の薬用成分であるフッ素を長く残すためということです。

フッ素は脱灰した歯を再石灰化し、歯質を強化する効果があります。

以前NHKのためしてガッテンでは歯磨き法の紹介で「歯を磨いたあとはゆすがない」と放送され、これがちょっとした問題となり、国会で答弁を求められました。

歯磨き剤を口に入れた状態で歯をカチカチ噛むと研磨剤のジャリジャリ感を感じることが出来ます。すすぎ1回では口の中に研磨剤わずかにが残るが、研磨剤が残ったままで問題はないのだろうか。

すすぎ一回を実行してみると

実際に少量の水ですすぎ一回を実行してみると、歯に研磨剤がわずかに残った。歯をカチカチ噛んだときにジャリっとした感じが若干残ることがある

すすぎ一回だとフッ素を残すことが出来ても同時に研磨剤も残しているようだ。

歯磨き時に使われる研磨剤は無水ケイ酸、つまりシリカ。微粒子ですが固く、ペースト状の歯磨剤を歯で噛むとジャリジャリします。

歯の上に残って口を閉じて噛み合わせていると歯が摩耗しやすくなるリスクが上がる不安が残ります。

無水ケイ酸は飲み込んでも吸収せずに尿で排泄され無害です。しかし研磨剤を飲み込むのは気分的に無理という人もいるはず。

無水ケイ酸の粒子は細孔の構造となっており、汚れなどの吸着作用があり細菌類の温床となるので歯磨き後は研磨剤粒子が口の中に残らないほうが望ましい。

磨いたあとは残った異物をすべて洗い流し吐き出したほうが清潔だと思います。

研磨剤なしのものを使うという選択肢

歯磨きに果たして研磨剤は必要なのかというと、虫歯や歯周病予防の目的ならば必須ではない。

研磨剤の目的は、コーヒーやお茶による歯の着色を落とすのに研磨剤を使うということ。ただし研磨剤入りは雑に強く磨くと歯を傷つけることになります。

歯の表面に出来た歯垢(プラーク、虫歯の原因)はそもそもゲル状に柔らかいのでブラッシングのみで落とすことが可能です。歯石に関しては歯磨剤の研磨剤では落とすことは出来ません。

歯磨き剤は研磨剤なしでいいと思っても困ったことにペースト状の歯磨き剤の大半は研磨剤入りです。

研磨剤なしの歯磨き剤はあることはあります。たとえば「ライオン チェクアップ ルートケア」。このライオン チェクアップには種類があり、「ライオン チェクアップ スタンダード」は研磨剤が入っていますので注意。

下のリンクは研磨剤なしの「ライオン チェクアップ ルートケア」です。ただし通常の歯磨き剤よりも値段が高めです。

また液体ハミガキにも研磨剤は入っていません。しかし液体ハミガキにはフッ素も入っていません。

研磨剤入りのもので磨いてからフッ素

研磨剤入りを使うと、口の中に残った研磨剤を洗い出すためにすすぎをしっかり行う必要があり、同時にフッ素成分も洗い出してしまう。だがフッ素は残したい。この困った問題を解決する方法があります。

研磨剤歯磨き+フッ素入り研磨剤なし歯磨き

研磨剤入りの歯磨き剤で磨いたあと、フッ素入りの研磨剤無配合の歯磨き剤で仕上げる方法です。

研磨剤入の歯磨き剤で通常通り磨いたあと、しっかりすすいで洗い流す。そしてゲル状の歯磨き剤を歯ブラシに付け、歯全体に軽くなぞって水で一回だけすすぐ(ブクブクうがい)。これで歯の着色を予防しながらフッ素も残すという、2つが解決します。

研磨剤歯磨き+フッ素うがい液

研磨剤入りの歯磨き剤のあとにフッ素入りの虫歯予防薬で仕上げる方法。

虫歯予防役はクリニカ フッ素 メディカルコートというものがあります。こちらはフッ素入りです。歯磨き後にしっかりすすいで洗い流し、仕上げにこれですすぐ(ブクブクうがいする)。

クリニカ フッ素 メディカルコートは第3類医薬品ですのでスーパーなどには置いてないと思います。店頭では中々見かけることがない製品です。薬局などで購入するか、通販での購入という入手法になります(第3類医薬品は通販は可)。

まとめ

フッ素入り歯磨き剤で磨いたあとは、フッ素成分を残すため、すすぎ(ブクブクうがい)は一回が望ましい。

歯磨き剤に含まれる研磨剤は歯磨き後にしっかりすすいで吐き出すことが望ましく、それをやるとフッ素も流れてしまう。

そこで選択する方法は2つ。

  1. 研磨剤が含まれない歯磨き剤を使う。すすぎは1回。
  2. 研磨剤が含まれた歯磨き剤で磨いたあと、数回しっかりすすいでキレイに吐き出す。その後にフッ素をコーティングする。

最後に

ただ、すすぎ1回と3回を比べ、その差が健康上深刻な差に広がる科学的な証明はない。3回以上すすいでいても虫歯ゼロ、歯が健康な人はいっぱいいる。歯磨き後のすすぎの回数で虫歯の発生がどれほどの差に広がるかは証明されていない。

それこそ一卵性双生児を使って、朝昼晩全く同じ食事をさせ、すすぎ回数の違いで虫歯発生の差を何年にも渡って追跡調査研究する必要があります。

歯科医師のウェブサイトでは、「歯磨き剤は必須ではなく、できれば使ったほうが良い」と考える人が多いようです。つまり歯磨き剤無しでブラッシングのみでも構わないと考える歯科医師は結構いるようです。

やはり歯磨きで最も大切なことは丁寧にブラッシングすることです。きちんとブラッシングして歯垢を取り除いていればそんなにポンポンと虫歯にはならないはずです。

またフッ素がなければエナメル質の再石灰化が出来ないというものでもなく、唾液の効果によっても再石灰化します。

ゆえに歯磨き後のすすぎ1回はあまり深刻に考える問題ではないと思います。あくまでフッ素を長く留め、フッ素の効果を少しでも有効活用するための手引です。

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