CD、DVD、ブルーレイ・・・進化するたびになにかどんどんエラーが醜くなっている気がします。
エラーリスクを回避するために日本製の高品質のものを買う人はいる。
それでも一定割合でエラーが出る。
ブルーレイはそもそも製品に出来る品質レベルなんでしょうか?
光ディスクはエラーの歴史
DVD時代はTDK中心のディスクで30枚以上焼きましたが、エラー経験は2枚ほど。これくらいならまあ許容できました。
ブルーレイはというとノートPC搭載の松下製ブルーレイドライブを使用しています。今までTDKのディスクを5枚使って2枚エラー、最近買ったパナソニックのディスクが3枚使って3枚エラー。
TDKの方は、フォーマットエラーが1枚、読み込みエラーが1枚。
パナソニックの方はフォーマットエラーが1枚、書き込みエラーが2枚。
最近9月11日に買ったパナソニックのBD-Rはこれ。PCデータのバックアップ用で買いました。
フォーマット中エラーが出たものをよく見ると中央付近に気泡があってそれが記録面まで達していて気泡周辺のディスク面が歪んでいました。それがこれ。
わかりますか?気泡です。ルーペで確認しましたが間違いなく気泡です。それと写真ではわかりにくいですが、気泡から外周に向かって5-6mmほどディスク面が歪んでいます。買ってその日に開封したばかりでこれです。
で、次にもう一枚。
赤丸3箇所で気泡です。1枚目に気泡があったので、別のを開封したらありました。場所的に記録に影響するかわかりません。まだ試していません。さらにもう一枚気泡のあるディスクがありました。5枚入りのパックのうち3枚が気泡入りです。
記録面の楕円のすじみたいなのは最初からです。これは仕様なのか不良なのかわかりません。
ちなみに日本製です。これは品質チェックしているのか疑いたくなります。ブルーレイの記録面は普通黒いだろ!と思う人もいるかも知れませんがこのパナのBD-Rは独自の無機系記録膜が使われていて金色です。LTHタイプではありません。
5枚入りで3枚使って(2枚はまだ未使用)1枚だけフォーマットエラー。2枚はフォーマット成功したが、2枚とも書き込み中にエラー。書き込みエラーはドライブ側にの書き込み品質に原因があるかもしれないのでディスクのせいかはわかりません。
ただ前日に書き換えたTDKの25GB BD-REは普通に消去からの書き込み成功した。ドライブとディスクの相性もあるのかもしれませんが。
しかしドライブにしろディスクにしろ、こんなにエラーあるならもう実用レベルじゃないです。製品に出来るレベルじゃないですよ。私の場合はエラー率異常に多いとは思いますが、丁寧に扱っていますよ。トップの写真は撮影用にテーブル直置きしましたがこれはエラーで使えないディスクです。
他の人の話聞いても10枚で1枚あるいは20枚に1枚の頻度でエラーとか結構いるようですし、やはりエラー率は高いと思う。
ネットの声を聞くと光ディスクの場合は買った店頭で交換してくれる場合もあれば、メーカーに直接問い合わせてくださいと言われることもあるようです。
不良品1枚のために梱包して送料払ってメーカーへ郵送する。1枚100円ほどのディスクを交換してもらうために郵送で180円だの払う気にはなりません。
エラーの原因はなんなんだ?
光ディスクはHDDやSSDなどと違い、ドライブとディスクという2つの商品が関わってきます。どちらかの品質が悪いとエラーになる。だからエラーになったらどちらが原因か探らないといけない。
ドライブの書き込み品質が問題でも書き込みエラーが出ますし、ディスクの品質が悪くてもエラーが出ます。書き込み速度が影響することもあります。保管状況が悪ければエラーが出ます。
ブルーレイディスクは歪みが出ると駄目なので垂直に立てて保管します。横向きに50枚重ねたお徳用パックは大丈夫なのかという疑問はあります。ブルーレイは保護層の厚みが薄いので歪みに弱いのです。
DVD用の不織布ケースもだめと言われ、これはブルーレイ用を使用しなといけません。これも保護層の薄さのせいです。
おまけに埃や僅かな傷にもシビアと来た。こうなるともうSSD使ったほうがずっと気楽です。
メーカーは品質の良いものを作る義務がある
DVDでもそうですが光ディスクは品質がよく言われます。海外製造は品質が悪いとか激安品は品質が悪いとか・・・。
しかし日本製だから品質がいいというわけでもないのは今回身を持って感じました。
ロットで品質のバラツキもあるんでしょうが、こういうバラツキによる不良品を市場へ出さないのが品質です。いやそもそも僅かな歪みが許されないブルーレイで気泡が入るようなプラスチック成形というのはおかしい。
正直光ディスクはもうオススメできません
今の時代は外付けSSDやHDDがあるじゃないですか?それにバックアップしましょう。
SSDやHDDならエラー率はブルーレイより遥かに少なく、そして万が一壊れれば保証もある。壊れればデータ全損ですが、PC本体のストレージにもちゃんと記録していれば、すぐにまたバックアップできます。
SSDはブルーレイなんかより遥かに速い。接続した時に認識も速いし、書き込み読み込みも速い。
光ディスクは使い続けて徐々にディスクが貯まるとディスク置き場に悩むことに。入れ替え差し替えも面倒。
それにコストだってよく考えてください。
500GBのポータブルSSDだと9,000円ほど、1TBでも1万5,000円程度です。SSDが高ければHDDにすればまだ安いです。ブルーレイだとディスクの容量単価だけで比べるとたしかに安いですが、ディスクだけでは記録できません。ブルーレイドライブは7,000円くらいします。
これに25GBのBD-Rを20枚を2,000円で買えば、500GBのためにトータル9,000円でSSDと変わりません。
結局ドライブの値段も考慮しての容量単価と考えるべきです。それにディスクで書き込み時にエラー多くて捨てていけば単価は高くなります。そう考えるとSSDやHDDもコスト的にたいして変わらない気がしてきます。
それ以前に毎回記録するたびにエラーの心配をしなければいけないブルーレイはもう実用的にどうなんだろうかと思います。エラーが1,000枚焼いて1枚ならまあいいとして現実はその50倍100倍のエラー率と来た。
光ディスクはエラーとのお付き合いになります。