住民税非課税世帯へ給付される10万円の臨時特別給付金。山口県阿武町が手続きのミスで24歳男性に10万円ではなく4630万円の給付金を誤送金。その4630万円を11日ですべて引き出し、もう返すことが出来ないと大きなニュースになった。
振り込まれた本人曰く、この4630万円はすべてオンラインカジノで使い切ったという。
ギャンブル依存症は人生を狂わせるというがこの4600万の事件であらためてギャンブル依存症の怖さを確認する。
4630万円男の行動と今後
おおかた4630万円を元手にギャンブルで大きく増やし、それから4620万円を返せば大儲けとでも思ったのでしょうか。
しかし負けをギャンブルで取り戻そうと更につぎ込み、負の連鎖が続き、最終的に全てなくなった。よくある話です。
私は税金関係に詳しくないので間違っているかも知れませんが、4,600万円は所得となり、所得税や住民税がかかる。非課税対象の給付金は10万円である。彼は4,620万円の所得で2,000万円を超える税金を払わないといけない。
さらには国民健康保険料も前年度の収入が多いとそれに応じて上がる。国保払うだけでも大変な額でしょう。
最初は返す意思はなかったようだが、その後返金する意思を見せた。「これは所得ではなく、借りているだけ、だから所得税の対象ではない」とアピールする目的なのかはわからない。
しかし、返済金額が現実的ではなかったり、返済が滞ったときは贈与とみなされる可能性があり、そうなれば贈与税がかかるかもしれない。
彼は住民税非課税世帯でギャンブル依存症でもあった。おそらく返済は一生かけても無理でしょう。お金ができたら返済には当てずにまたギャンブルに使い込み、むしろ借金は増えていく。ギャンブル依存症はそういう傾向がとても強く現れます。
失ったお金をギャンブルで取り戻そうとします。
税金は自己破産で消えることもありません。税は非免責債権であるため、自己破産による免責がないのです。生活保護になることで支払い免除という流れになるのか。しかし生活保護が通るのかわかりません。それに生活保護期間は免除となっても滞納した税金は消えません
ギャンブル依存症は一生続く可能性
失ったお金をギャンブルで取り戻そうとする点はネトゲのガチャ課金よりも恐ろしいものがあります。失う額が大きくなるほど、使い方が更に大胆になります。
ギャンブル依存症は一度なってしまうと一生続く可能性が極めて高いと思います。
彼が4600万円を使い切ったのかわかりませんが、残金があったとしても最終的にすべてギャンブルで使い込むと思います。それがギャンブル依存症です。
ギャンブルはたまに勝つこともあるでしょう。しかし勝ったとしても、そこでやめない。ギャンブルに勝ったら必ずまたやる。だから最終的に負ける。
ちなみにこの記事を書いている私は一度もギャンブル経験がありません。
私はパチンコさえ一回もやったことがないんです。数学的思考の私は、「ギャンブルは一回でも踏み込めば人生が狂う」と思っているからです。やらなければ依存症になりません。まだ一度もやったことがない状態ならば、苦しむこともなくギャンブル依存症から回避できます。
パチンコなどまだやったことがない人は、興味本意で暇つぶしに一回やってみようなんて思わないほうがいいです。その一回が抜け出せない地獄の始まりとなる可能性があります。特に負けず嫌いの性格はハマりやすいと思います。
一度依存症となると抜け出すのは容易ではないでしょう。おそらくは一生続く。
タバコでもパチンコでも周りの影響は大きい。日本人は友人や知人がやっていたり、あるいは友人知人から誘われたりすると流されやすい。自分は自分という考え方がなかなかできない。
日本人は海外に比べギャンブル依存症がかなり多い国。
職場や知人でパチンコなどやっている人が多いと、自分だけは染まらないと突き通せば、周囲で浮いてしまうかもしれないと恐れる。自意識過剰な傾向は強く周囲を気にして自分らしさを出せない人が多い。嫌々ながら趣味や傾向を合わせてしまう。
会社終わって仲間が数人そろって仲良くパチンコへ行くとする。皆その会話で盛り上がっている。それに合わせますか？自分もやらないと会話に入れない状況だとする。
自分だけはやらないでいれば「孤独」とか「趣味がないんだろうな」とか、パチンコやらないなんて「真面目だね（小馬鹿にする意味で）」などそういう奇怪な目で見たり口ずさむようなな人もいる。
しかし、スノボやゴルフなどの趣味は合わせていいかもしれないが、職場で周りが全員パチンコをやっていようがそういうギャンブルだけは合わせないほうがいい。これだけは切り離さないと人生は狂う。貯金もたまらない。
たとえそれで友人ができなくても会社で孤立しようがギャンブルだけは周囲に協調しない方がいい。
