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インターチェンジ・ジャンクション・ランプ、日本と海外では意味が違った

まず初めに注意しておくと、インターチェンジ・ジャンクション・ランプは、世間で日常的に使われている言葉ですが、これらカタカナ語は道路交通法や道路構造令などでの定義はありません。

それだけに、用語としての混乱があり、おおよその意味合いはわかっても、どう使い分けているのかもさっぱりで、ネクスコや道路公社などと、利用者で用語の使い方に隔たりがあることも。

ここではインターチェンジ・ジャンクション・ランプの意味、それと海外ではこれらがどういう意味になっているのかも比較することにしました。

日本での意味

その道路を建設・整備・運営するネクスコや地方道路公社が使っている解釈として説明します。

Q
ジャンクションとは?
A

高速道路同士の分岐・合流など立体構造で繋がっているエリア。

Q
インターチェンジとは?
A

①高速自動車国道の出入口(九州自動車道など)。
②都市圏以外の自動車専用道路の出入口(西九州自動車道など)。
③一部の主要地方道の出入口(久留米基山筑紫野線など)。

インターチェンジは主に高速自動車道への出入口を示すが、○○道など地方型自動車専用道路や主要地方道(一般道)への出入口でも使われる。無料道路で料金所がなくても、出入口はインターチェンジ。

Q
ランプとは?
A

①都市圏自動車専用道路の出入口(首都高、都市高速など。ただし近年はランプと言わなくなった)。
②ネクスコの高速自動車国道の本線車道から料金所や一般道につながるスロープ、そして高速道路同士を結ぶスロープのこと(ただしこれは利用者には浸透していない)。

首都高速道路株式会社や地方道路公社は、その出入口をランプとしていた。最近は「出入口」と呼ぶようになった。この各出入口にはIC番号があり、このICはインターチェンジの意味である。

高速自動車国道のネクスコでは本線車道から料金所や一般道につながる通路、そして高速道路同士をつなぐ通路のことをランプとしている。

英語圏での意味

Q
ジャンクションとは?
A

インターチェンジ、交差点(インターセクション)。つまり大きなくくりとしての道路の交わる部分全般(立体交差・平面交差すべて含まれる)。

Q
インターチェンジとは?
A

交差する交通の流れを妨げることなく通過できるようにする相互接続道路(北アメリカ)。イギリスではインタ-チェンジではなく立体ジャンクション(grade-separated junction)。

Q
ランプとは?
A

大きな道路に出入りするための短い通路のこと(北アメリカ)。イギリスの高速道路法ではスリップロード(Slip road)と定義。Rampは本来傾斜の付いたスロープだが、傾斜がなくともランプという言い方がされている。

インターチェンジとランプは事情が複雑

ジャンクション、インターチェンジ、ランプ・・・これらはもともと英語圏から入ってきたものだが、日本独自の意味になっています。

カタカナ語としては、道路構造令など法的な定義がなく、日本国内では意味が確率していません。

日本では、インターチェンジとランプが各道路管理者によって呼び名が統一されておらず、非常にややこしくなっている感じ。首都高や都市高速などの都市圏自動車専用道路では近年「ランプ」という言葉を使用しなくなり、公式サイトでは「出入口」という書き方。

ただし国土交通省などの説明では今もランプが使われていることもある。また、出入口が「○○IC」という名前なのに、交差点名では「○○ランプ出入口」「○○ランプ前」といった名前で残っていることも多い。ここらも混乱の原因となっている気がします。

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