最近、正月三が日営業について話題になっていますね。
もちろん鉄道やバスなどの交通機関などは別として、販売業であるスーパーやコンビニなどの小売店を営業するか休業するかです。
コンビニは歴史が浅いとして、スーパーや商店街、ガソリンスタンドは昔は正月三が日は休業していました。
日本へセブンイレブンが初めて登場したときは衝撃的でした。なんと元旦から開いていました。
そのうちポツポツとチェーン店系列で元日からの営業をするようになりました。
元旦の新聞の広告で「元旦初売りセール!」を大きくアピール。そういう流れがどんどん広がっていきました。利益優先ということですね。今では元日から営業しているのは当たり前のようになりました。
我々利用者からすれば正月から営業していることは非常にありがたいわけですが、最近は正月三が日を休業あるいは時短営業するかの見直しが言われています。この話題について。
昔は年末年始はほとんどの商店が休んでいた
30年以上遡れば年末年始はほぼすべての商店が休業していました。
つまり年末に食料などを買い込み、車はガソリンもきっちり入れておかないといけませんでした。ガソリンスタンドも閉まっていましたからね。こういう年末の買い物作業をするのが年越しの行事みたいな感じでした。
正月三が日は休業で、初売りは4日から、などという感じです。
とはいっても昔の商店街はほとんどが個人経営で、チェーン店はほとんどありませんでした。年末年始以外でも日曜日は休みというところも多かったです。
チェーン系列のスーパー、家電量販店、ホームセンターなどが出てきたころも、正月は休みというところがほとんどでした。ところが元日からの営業を始めるところがポツリと出てきたと思ったらみるみる広がってそれが当たり前のように。
正月三が日営業のメリット、休業のメリット
正月三が日営業のメリット
- 販売店からすれば稼ぎ時。
- 利用者からすれば便利。
正月三が日休業のメリット
- 従業員の負担低減。
- 従業員が正月を家族と過ごせる。
休業するとまずい所
電気ガス水道、鉄道やバスなどの交通機関、ホテルやレストランといった一部のサービス業は営業しないと生活に影響がある場合も多いです。
電気ガス水道は無論、交通機関は休業は出来ないでしょう。これは仕方ありません。ホテルやレストランは微妙ですね。ホテルは年末年始の旅行客の稼ぎどきですし、宿泊客がいればレストランも必要となります。
販売業だけでなく、サービス業であるレストランなどの飲食店までも休業という流れもありますが、年末年始を日本で過ごそうとした外国人観光客がいた場合、スーパー、コンビニ、飲食店すべてが正月三が日に休業したとなれば食事を摂る手段がなくなってしまいます。
旅行者は住民のように前もって食料を買い貯め出来ません。宿泊所に必ず食堂やレストランがあるとは限りません。例えば日本人が海外旅行に行って飲食店がすべて休業していたら食べるものがありません。
販売業であるスーパー、電気屋、スポーツ用品店、おもちゃ屋、洋服店などの商店は昔は休業していましたし、特に問題はないと思います。
コンビニエンスストアは、便利屋であるというコンセプトからすると微妙ですが、元日くらい休んでもたいして問題はないと思います。
販売業のスーパーや家電ショップなどは休業しても影響はないでしょう。食材は昔は年末に買いだめが基本でしたし、家電などその他雑貨類は別に正月明けの土日にでも買えばいいんですし、たかが数日早く買うことに意味はないです。
ただ、あっちもこっちも休業するとなると、窃盗も増える可能性があり、防犯対策はしっかりと行わないといけません。
正月三が日の営業か休業かは各販売業側の判断で
正月三が日、または元日営業の是非とか言われていますが、是非という表現は変だと思います。良し悪しの問題とかじゃない。これは各事業者の判断によるものだと思います。
販売業の小売店に関しては言えば、別に営業したからといって悪いことではない、休業したからといって悪いことではないのです。
元日営業をやる意味があるのか、経営者や従業員は、営業と休業、時短営業などそれぞれのメリットを考え直すいい機会ではあると思います。
これは我々利用者側がああだこうだ指図したりクレームを出したりできることではなく、各事業者の判断に委ねられます。
我々外野が言うことではないかもしれませんが、従業員だって人間です。正月くらいは家族揃って過ごしたいものです。
国民みんなで正月を祝おう、正月くらい皆ゆっくり過ごそうと考えると、販売業の正月休業や時短営業は個人的には賛成です。
買い物は別に正月三が日でなくたって、正月明けに買えます。
子どもたちはお年玉ですぐに買い物したいでしょうが、正月明けの4日に買えばいい話です。冬休みが3日で終わる学校は殆ど無いでしょう。なら4日に買えばいいでしょということです。我慢することもまた勉強ですよ。
ですが繰り返しますが、これは我々利用者が販売店側に、良い悪いだの、賛成とか反対とか、営業するべきとか休業するべきとか、ピーチクパーチク指図する問題ではないです。
営業したいとこは営業すればいいし、
休業したいとこは休業すればいい。