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9月はオゾン層保護対策推進月間、オゾン層は今どうなっている?

みなさん知っていましたか?

9月はオゾン層保護対策推進月間です。そして国連は9月16日をオゾン層保護のための国際デーとしています。

ということで、今日はオゾン層の話題。現在オゾン層がどんな感じになっているのか、オゾンホールは小さくなっているのか。気象庁とNASAのオープンデータをもとにオゾンホールの変化を見ていきたいと思います。

オゾン層とオゾンホール

オゾンとは3つの酸素原子で出来ています。

オゾン層はこのオゾンで形成された、大気を覆っている層。

オゾンホールとはオゾン層が薄くなって出来た穴のことです。

1974年 塩素原子がオゾン層を破壊することが指摘。

1985年 南極上空のオゾン層減少が問題化。ウィーン条約採択。

1987年 モントリオール議定書が採択。フロン規制が始まる。

1988年 日本ではオゾン層保護法が公布、施行。

オゾンホールは季節の変化があり、夏に発生し成長、そして冬に消滅。

これを毎年繰り返しています。80年代はオゾンホール問題がテレビや新聞で次々と取り上げられ社会問題化しました。

オゾン層を破壊しているのがフロン。フロンは成層圏に達すると太陽の紫外線を受けて塩素を発生、この塩素がオゾン原子と酸素原子に反応し、2つの酸素分子へと変えます。これがオゾン破壊です。

出典:気象庁・上部成層圏でのオゾン破壊 

フロンは、冷蔵庫、スプレー缶に、また発泡スチロールの製造で使われていました。

フロンはオゾン破壊作用がある特定フロンと、オゾン破壊作用がない代替フロンがあります。ですが最近はこの代替フロンはオゾンホール問題とは別に温室効果問題があるとして空調機器や冷蔵庫などは別の冷媒へ切り替える動きが強まっています。

基礎知識としてはざっとこんな感じでしょうか。

オゾン層が破壊されるとどうなるのか

大気のオゾン層は紫外線を吸収する役割があります。

もしもオゾン層が破壊されていくと私たちは強い紫外線の影響で皮膚がんや白内障のリスクが上がります。その他動植物への影響も大きく、動物の場合は人間のように日焼け止めクリームも紫外線対策もありません。

仮にオゾン層が全てなくなれば急激な環境の変化に適応できず陸上動物は死滅してしまうかもしれません。

濃度の高いオゾン層が出来る前の古代の地球には生物は海にしか存在せず陸上にはいませんでした。オゾン層のおかげで生物は陸上に進出できたという説もあります。オゾン層破壊は地球全体が影響を受ける問題として深く考えていかないといけません。

現在のオゾンオール

さてこのオゾンホール。対策に取り組み始めてもう30年ほど経過していますが、現在はどうなっているのでしょう。

2019年9月9日のオゾンホールの状態

これはNASAが公開している画像です。

9月は季節的に大きくなるというのもありますが、オゾンホールは素人目にもっきりわかるレベルですね。

オゾンホール対策が始まってもう30年。これは解決までには長い戦いになりそうですね。すぐに効果がすぐ出ないからと途中でやめたら何の意味もないので粘り強く取り組んでいく必要がありそうです。

オゾンホール問題は解決していません

これが結果です。

オゾンホールの面積の経年変化グラフ

オゾンホールの面積の経年変化グラフ(1979-2018年)はこうなっています。

緑点線は南極大陸の面積です。 1979年からのデータを見る限り、最初は小さな穴だったが、どんどん成長し1985年に南極大陸の面積を越え1987年までは急成長。

オゾンホール対策を始めてからもじわじわ大きくなっています。私の推測になりますが、おそらくこれは地上で放出されたフロンがオゾン層に達するまでに10-20年かかると言われてますので規制前に放出されたフロンの影響かもしれません。

対策後も約10年間以上オゾンホールは成長を続け2000年がピーク。それ以降は徐々にではありますが縮小してきています。

オゾンホール面積は年ごとに大きい小さいを何度も繰り返していますが、これは極渦(南極の上空にできる巨大な渦)の年々変動など、気象変化などによって影響を受けるのが原因です。

例えば今年小さかったから消えかかってきている、今年大きかったから悪化している、などと年単位で単純に一喜一憂はできないのです。だからこそ各データから総合的に長期観察し判断することが望ましいと言えます。

2018年のオゾンホールはかなり大きい状態でした。気象庁によれば極渦内部の高度約20km付近の気温が低く、オゾン層破壊を促進させる極域成層圏雲(化学反応を起こしやすい微細な粒子からなる雲)が例年より発達したことが要因ということです。

次が最低オゾン全量の推移グラフ(1979-2018年)です。

最低オゾン全量の推移
出典:気象庁・最低オゾン全量の推移

緑の点線はオゾンホールの目安

気象庁のグラフを見る限り地球の大気の全オゾン量は1990年代に最も少なくなり、徐々に回復してきています。

ですが1980年以前と比べるとオゾン量はまだまだ少ない状態です。南極域の春季のオゾン全量が1980年以前へ戻るのは2060-70年頃と言われています。

オゾン層問題は緩やかではあるが改善傾向であるということですが、まだまだオゾン層回復のための活動に力を入れて取り組んでいかないといけません。

これを見て思うことは、失うのはあっという間。回復させるのはとても大変だということ。オゾン層問題は過去の出来事ではありません、まだまだ解決してないのです。

最近の動き

2018年
特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)が改正されました。2019年1月1日より施行。

2019年
フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律の一部を改正。 廃棄時の回収率向上、回収を行わない違反者への直接罰導入 など。

2019年8月26日
丸紅はベトナムでフロン回収破壊事業に参加するため実証実験を行うと発表。

オゾンホールはまだまだ大きい、これからやるべきこと

オゾンホールが問題提起された80年代のようにオゾンホールが一般市民の間で話題になることは今や殆どなくなってしまいました。

しかし今でも政府や企業の間では積極的に取り組みを行ってきているということ。これはもっと知ってもらうべきだと思います。

専門家や関係者だけではなく一般国民でももっと関心を持つべきであり全体で取り組む必要があります。

冷媒に特定フロンを使った古いエアコンなど処分するときにはきちんとした処分を行いフロンを回収する。国民一人ひとりがしっかり認知していなければ、回収を行わずに処分してしまう人がでてきます。そうなると罰せられます。

ここまででわかったこと。

オゾンホールはまだでかい。

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