絶滅したはずのトキが絶滅危惧種となっているがこれはどういう意味?

日本では随分前にトキは絶滅したということはかなり有名だったと思うが、2022年現在環境省のウェブサイトを見るとトキは絶滅危惧種となっている。これはどういうことか?

日本のトキが絶滅したのは間違いだったのか?Wikiを見ても絶滅危惧種と書いてあり、環境省やWikiの歴史年表を見ても絶滅については記述がない(2022年5月8日時点)。あれれ?

いやたしかに絶滅したはずなんだが・・・。

どういう経緯なのか?絶滅したのは記憶違いだったのか?これを調べてみた。

トキは絶滅危惧種

トキは環境省レッドリストカテゴリーに入っていて、絶滅危惧ⅠA(CR)、これはごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いものと分類される。

つまりトキは絶滅危惧種ということになります。

トキは過去に絶滅した?

トキについて環境省の歴史年表を見ても、絶滅という文字は見当たりません。一度絶滅した歴史はなかったのか。さっぱりわかりません。

トキの歴史を詳しく調べると、トキは1981年に、人工増殖の取組のために最後の野生トキの残り5羽すべて捕獲したため野生のトキは絶滅。1998年レッドリストで野生絶滅 (EW)へ。2003年に、捕獲した最後の1羽が死んだため日本のトキは完全に絶滅しました。

たしかに日本のトキは一度絶滅しています。

環境省のウェブサイトには絶滅の歴史の記述はありませんが、石川県のウェブサイトで絶滅について見ることが出来ます。

トキの歴史について|石川県
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/toki/toki-quiz-rekisi.html

中国からトキが贈呈

1999年に中国からトキのつがいが贈呈されました。友友(ヨウヨウ)と洋洋(ヤンヤン)の2羽です。その後繁殖に成功。

2000年に中国からトキの美美(メイメイ)が提供。

2007年に中国からトキの華陽(ホワヤン)と溢水(イーシュイ)の2羽が提供。

2008年に、繁殖に成功した10羽が野生に放たれる。

2018年に中国からさらにトキの楼楼(ロウロウ)と関関(グワングワン)の2羽のつがいが提供。

環境省の見直し

2019年、人工繁殖で育って野生に放たれた中国産トキが野生化したため、レッドリストを絶滅危惧IA類(CR)に変更。

野生化したトキの個体数

トキは新潟県佐渡市で野生化しているそうです。環境省佐渡自然保護官事務所によると野生のトキ推定個体数は2021年12月31日時点で478羽ということらしい。

レッドリスト変更についての個人的意見

トキの歴史を辿ってみると、やはり日本のトキの絶滅の過去はあったことがわかりました。

中国から提供されたトキの繁殖が成功し、野生に放たれ、レッドリストが変更されトキは絶滅危惧種へと変わりました。とは言え、かつての日本産トキと全く同じ種だということです。色や姿かたちすべて同じです。

からくりはわかりましたが、この解釈は微妙な気分です。種としては全く同じなので種としては絶滅ではない。しかしこれは日本産トキではない。これは絶滅危惧種でありなのか。結構無理やりこじつけ感があるような・・・。

新潟県によればトキの保護は豊かな生態系を復活させることとなっているが、いったん絶滅したのにわざわざ中国からもらって人工繁殖させていく全体的な流れを見ていくと、人間の鑑賞目的のために繁殖させているのではないかというような気もしました。

レッドリスト変更についてはなんかすっきりしないものがあります。これは世間一般で意見が分かれるかも知れません。

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