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ワクチン反対派が過激に!京都府伊根町へ脅迫的な電話

ん~、やっぱりこうなっちゃったのね、ってのが正直な感想。

子供へワクチン接種を始めた京都府伊根町へ「ワクチン接種をやめろ!」という抗議の電話が6月7日に殺到し「殺すぞ!」などと脅迫内容の電話もあったらしい。

これはワクチン接種を望む人たちに対する妨害行為であり許されるものではありません。

日本ではワクチン接種は努力義務(義務とは違う)だが強制とはしていない。個人(または保護者)の同意のもと行われています。

打ちたくない人は打たなければいい。しかし接種を望む人たちの妨害をすることは誰も出来ません。

彼らは「接種の誘導をしている!」と言っているが、厚労省は「効果と副反応の双方を理解した上で個人の意志での接種を行っている」と説明しているのでそのようなことはない。

反対派は過激な言動に出やすい

どっちが正しい、間違っている、は抜きにして、過去をさかのぼっても反対派は過激な言動に出ることが多かった。

例えばきちんとした法的手続きを経た上で行うデモなどで収まるならば問題はないのだが、反原発運動では実力阻止をやってしまい逮捕者がでたり、デモ中に機動隊を殴って逮捕される人が出た。また、沖縄基地問題では反対派による暴行で逮捕者が出た。

ワクチンに関してはSNSでワクチンのデマや誤情報を書き込んだり、ライブチャットでワクチンは危険と連投したり、誤情報をいかにも事実のように書き込んだり、質の低い論文を用いたりして、ワクチンの恐怖をひたすら拡散する。まるで何かにとりつかれたかのようだ。

反対派が厚生労働省前で職員へチラシを渡していたニュースも流れた。

そしてさらに大胆な行動へ出たのがワクチン接種を妨害する脅迫電話。

いかに理にかなった理論で訴えようが、主張を押し通そうと脅迫や暴力まで至ってしまうとその団体は世間一般からは攻撃的なカルト集団のような目でしか見られなくなる。そのたびに世間一般からの印象は悪くなる。

接種を望む人だけがワクチン接種をしているわけで、自分がリスクあると思ったら自分が打たなければいいだけの話。接種を行っている京都府伊根町へ対して妨害行動という攻撃を起こすこと自体おかしいのです。

ワクチン接種は強制ではない

新型コロナワクチンの接種は、国民の皆さまに受けていただくようお勧めしていますが、接種を受けることは強制ではありません。しっかり情報提供を行ったうえで、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種が行われます。

 予防接種を受ける方には、予防接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただいています。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。

出典:新型コロナワクチン接種についてのお知らせ接種を受ける際の同意(厚生労働省)

京都府伊根町へ「ワクチン接種をやめろ!」と電話をした人らに言いたいことは、そもそもワクチン接種は努力義務であり強制ではない。個人または保護者の同意のもとで行われていて接種をしない自由はある。

「接種を誘導している!」という点についても、厚労省はきちんと「感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただいています。」と説明しています。

接種を望んでも、重い持病や体調不良またはアナフィラキシー歴などで接種ができない場合もあります。

また職場単位でワクチン接種を強制することもできません。会社から受けろと言われてもそれは個人が決めることです。断ったことによって懲戒処分などの制裁を受けることもあってはなりません。

ワクチンは危険だと主張するクリニックもある

ひとくくりに反対派といっても様々ありますが医療関係者にもいます。

あるクリニックのウェブサイトでは新型コロナワクチンがいかに危険かと主張し、ワクチン接種は行ってはならない、終いには人体実験だと熱弁。関連した記事がいくつもあり、そのサイトではワクチンの有効性を示す記事は一つもない始末で何かに取り憑かれているようにしか見えなかった。

医療従事者がワクチンを反対する記事ばかりをずらりと並べ、それを世間一般市民が見ればやっぱり危険なんだと感じるに違いありません。

しかしそういう考えの医療従事者はごく一部。

クリニック院長はコロナの専門家でもワクチン開発者でもありません。その主張はあくまでも一人の院長での主張であり、個人である以上どうしても主観が入ってしまいます。多くの専門家を集めて様々なデータを評価して最終的に接種を許可したような他の専門機関の判断とは違います。

ワクチンがいかに危険かと主張し続けるクリニックサイトの主張はワクチンが危険だということに都合のいい情報だけを集め、他の安全性や有効性を示した類のデータは一切持ち出さない。

これは客観性がなく主観が強く出ていて主張の質は低いとしか感じません。

こういうサイトを見るとワクチン接種は高確率で副反応にやられてしまうという心理に陥りそうだが、ワクチン接種が原因で重篤な状況となる確率は極めて低いものです。

そのクリニックがワクチンの有効性や安全性の高いデータを一つも出すことなく、悪い影響が出る情報に偏った記事ばかりを書き続ける。

ワクチンを接種を考える人に恐怖感を植え付けるような内容となっていることは非常に残念です。

危険だとする根拠にスペインの例のニュースが

そのワクチンが危険だと主張するソースの一つにスペイン老人施設でのファイザー製ワクチン投与後にコロナに感染し死者も出たというものがあった。

そのニュースを日本語で検索するとソース元がロシアのスプートニクの日本語版または別のロシアのメディアをソースとした国内メディアの記事だったりした。なぜかスペインのメディアではない。

以前別の記事でも書きましたが、スプートニクはスプートニクVワクチンと競合する新型コロナワクチンの偽情報(ファイザー社のワクチンは信頼性が低く危険性が高いなど)を流し、自国製ワクチンの売り込みに利用しているということが米国当局者によって指摘されています。

スプートニクはファイザーワクチンの良くない記事を立て続けに書いていて、アメリカ以外でもその他フェイクニュース拡散が問題となっている。

ただ、スペイン老人施設のニュースはフェイクではなく、実際に起きたものでした。ですが記事の表現に若干問題が合ったように感じます。

現地スペインの複数のメディアで老人施設のニュースを調べるとそのスペイン老人施設はまだ2回目の投与を終えていなかった。つまり十分な免疫ができていない状態でした。そして死亡した7人はワクチン副反応が原因ではなくコロナが原因。

スペインでは現在でもファイザー社のワクチンは接種が続いています。

12歳以上で接種をする必要はない?

反ワクチン派のクリニックの記事には、「日本政府は12歳以上で接種を行う方針だが接種する必要はありません」ときっぱりと言い放っていました。

政府は12歳以上の接種をOKとしたが強制はしていません。きちんとした副反応などの情報を提供した上で個人の判断で接種するものですので、決定権は政府にもクリニックにもない。最終的には保護者が決めることなのです。

日本政府が接種対象を12歳以上と拡大した理由

接種の対象を12歳以上の者に拡大することについて(まとめ)

○ファイザー社ワクチンを12歳~15歳に使用した場合も、これまで接種対象となっている16歳以上の者に接種した場合と同様の有効性・安全性が期待できる。
○10代において、10万人当たりの陽性者数は60代、70代よりも多く、医療提供体制に一定の影響を与えていると考えられる。
○接種を希望する方の接種機会を確保することや、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく救済制度の対象とすることを考慮して、対象者は広く設定すべきではないか。

出典:新型コロナワクチンの接種について[ファイザー社ワクチン] 厚生労働省

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はアメリカの12歳以上にもファイザー接種を推奨。その理由として、成人より感染者は少ないが、子供が感染するとそれを他人へ広める可能性があり、子供や家族を保護するのに役立つと説明しています。

CDCはmRNAワクチンを必要回数分接種して免疫が付けば感染リスクが91%減少させることを示したと発表しています。CDCではこういった理由から12歳以上でワクチンを接種する事を推奨しています。

米国医師会が発行した医学雑誌(JAMA Cardiology)に掲載されたコホート研究によると、アメリカのSARS-CoV-2感染症の大学アスリート1,597人の2.3%に当たる37人が心筋炎と診断。

これだけ見るとワクチン接種するよりコロナへ感染したほうが心筋炎リスクが遥かに高いようにも思えます。ただし対象がアスリートなので非アスリートも同様の結果となるとは限りません。

ワクチンの安全性に関してはコロナでもインフルでもワクチンに絶対安全はありません。それは認証に10年かかってもリスクはゼロにはなりません。100%の安全はありません。

接種には有効性と副反応リスクを説明し、個人の同意を得て接種する事になっています。

京都府伊根町への電話の内容

京都府伊根町への反ワクチン強要・脅迫電話の話に戻します。

ワクチンはきちんとした副反応などの説明のあとに個人の同意のもと(16歳未満は保護者の同意)で接種が行われています。

地方自治体へやめるように強要するのはあまりに行き過ぎた行為。

ましてや電話で「人殺し」「殺すぞ」などと脅すのは立派な犯罪。こういうことをやる人の神経が信じられない。

自分がワクチンが怖いならば自分が打たなければいい。

しかし接種を望む人たちを妨害することはやってはいけない。

今回の京都府伊根町への脅迫電話などが起こると、そのうちワクチン接種を行っている関係者が暴行されるような事件が起こってしまうのではないかと心配です。

ここまで書いてしまうと反対派=悪のように感じてしまいそうだが、反対派=悪ではないし、必ずしも間違っているとも限らない。ときには反対派の方が正しい判断であることもあるでしょう。

ただ、反対派の行き過ぎた行動は目に余るものがあります。

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