今後大きな地震が警戒されるものとして南海トラフが有名ですが、東北や北海道も今後30年以内に非常に高い確率で大地震が予想されているようです。
2月13日に福島県沖でM7.3の大きな地震が発生し、宮城県・福島県で震度6強を観測しました。しかし東北は今後は安心というわけではないのです。
東北は地震が非常に多いですが、政府の地震調査研究本部の資料マップを見ると、南海トラフはもちろんですが、北海道や東北太平洋側もまだまだ大きな地震(確率の高い)が控えているのがわかります。
東北地方の地震
日本海溝沿いには30年以内にM7-7.5クラスで30-90%の発生確率のものがいくつもあります。
北海道の地震
北海道では、千島海溝沿いに今後30年で7-40%の確率で2011年の東北地方太平洋沖地震規模の超巨大地震の可能性があるとされています。
その他、根室沖や十勝沖、色丹島沖及び択捉島沖でも30年以内に80-90%と非常に高い確率の可能性がある場所がいくつもあります。
地震調査研究推進本部のデータを元に今後30年以内にM7-8以上クラスの地震が非常に高い確率で起こるエリアを赤い範囲で示しました。その中でも確率の高い数字を表示しています。
大地震は日本中どこへいても発生するリスクがあると言われていますが、こうやって見ていくと、今後30年以内に発生する確率が非常に高いエリアはほとんど日本海側に集中しているのがわかります。
南海トラフの連動型地震が起これば甚大な被害が出ることは誰もが知っていることですが、近年大きな地震が起きてきた東北や北海道もまだまだ別の地震が残されています。
東北沖の日本海溝沿いと、北海道の千島海溝沿いの範囲では30年以内に80%90%という発生確率が何箇所もあるため、一つ大きなのが来たから安心というわけではない。
大きな地震が終わって一息ついた後も、次の別の地震が来ることを予想して備えはしっかりしておく必要があると思います。
だからといって1%も満たない極めて低い確率の場所が安心かと言うとそうでもない。2016年の熊本地震は発生前の段階では、30年の発生確率は0-0.9%でした。日本中どこにいても一応油断はできないと思います。
2月13日の福島県沖でM7.3の大きな地震でもまた食料品や水、乾電池が売り切れている報告がツイッターで見られます。「対策・・・備えを」と散々言われながらも、毎回大きな災害が起こるたびにこれを繰り返しています。
毎回毎回これだけ散々言われているのですからさすがに学ばないといけない。日本のどの地域にいても食料や水などの備えを普段からやるべきだと思います。