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レジ袋有料化が環境とは無関係というマスコミの記事について反論

あるマスコミに記事に、レジ袋は環境とは無関係、日本のプラゴミの再利用率は高い、日本が率先してレジ袋を有料化している、マイバッグは自己満足の世界などと言うようなことが書いてあった。

それについて反論としての記事を作成します。

プラゴミの再利用率は高い?

日本のプラゴミの再利用率は高いと言っても実はこれ燃やすんです。

日本はプラゴミを焼却してエネルギーとして使うこともリサイクルと定義するという。EUではそれはリサイクルではなくエネルギーリカバリーとしている。EUでは再製品化がリサイクル。

これをごっちゃにして日本だけエネルギーリカバリーもリサイクルで計算するから日本がリサイクル率が高いという解釈になります。

このエネルギーの再利用は別に悪いことでもないと思います。ただ、比較というのは同じ定義で比べないと何の意味もないです。

また、この燃料としての再利用はまだいいとして問題は輸出したリサイクル原料までもリサイクル率に入っているのです。リサイクルに取り組んでいると言うより他の国に丸投げ依存しているというのが現実です。

日本が率先して有料化している?

日本が率先してレジ袋を有料化している??

本気でそう思っているのでしょうか?記者はちゃんと調べたのか疑問です。

「日本」という言い回しであるからには法的な動きで比べることになりますが、日本は2020年7月よりレジ袋が有料化されました。

では海外ではどうでしょうか?

イタリアは1989年より有料化(2011年より有料袋も禁止)、韓国は1992年より有料化(2019年からは有料袋も禁止)、アイルランドは2002年より有料化、台湾は2003年より、中国は2008年より、香港は2009年より(全面実施は2015年)・・・。

日本より先立って有料化を始めた国はまだまだ数え切れないほどあります。そして有料化から禁止とする流れです。

日本の世間一般的な感覚から見るとレジ袋削減は、ストロー廃止から改めて取り上げられたプラゴミ問題など近年の話題に便乗して昨日今日始まったような感覚かもしれませんが、世界では随分昔からそういう流れです。これはレジ袋に限ったことではありません。

国という動きで見れば、レジ袋有料化は日本は遅い方で世界の流れに渋々従った、という感じ。

ただチェーン店や店舗別の自主的な取り組みで見れば、日本も随分前から有料化へ取り組んでいるところはありました。また、2021年1月1日より京都府亀岡市では条例でレジ袋の提供が禁止となります。これは有料も禁止です。

論点へ戻すと、国の単位で見ればレジ袋有料化が日本は率先しているとはお世辞にも言えません。

マイバッグが自己満足?

環境意識の高い人に対してメディアが使う言葉とは思えません。マイバッグを使う人に対して「自己満足に過ぎない」とか「自分の世界で完結してほしい」などの表現が使われていることについて。

なぜ皮肉たっぷりの表現を使うのでしょうか?

無料サービスに慣れて育ちすぎた我々は有料化したのが不便と感じるでしょう。

人によっては有料化が気に食わない、どうしても納得できない人はいるでしょう。

それはわかりますが、決められたことをきちんと守って、環境を考えて頑張っている人に対して小馬鹿にするような表現はどうかと思います。

こういうことは自分の頭の中で個人の考えとしてとどめるまでで完結してメディアとしての記事で公開はしないでほしい。

環境とは無関係か?

レジ袋有料化は環境とは無関係とキッパリいい切っているがそうでしょうか?

一部の国を除いては世界中で環境のためにレジ袋削減に取り組んでいます。

記者はレジ袋が廃棄されて適正処理されることは環境に影響はないとしているが、ゴミが増えればそれを運ぶゴミ収集車も重量が増す、あるいは台数が増える=運搬時のCO2排出増加。焼却場で焼却してもCO2が出る。

ゴミ焼却場の熱は発電されたり有効活用されています。これは素晴らしいことで続けるべきです。

だからいっぱいゴミを出していっぱい燃やしても環境には悪くないと考えがちだが、そもそも焼却場でやるのは効率が悪く発電コストがかかる。電力は電力会社の発電所に頼るのが理想。

製品や燃料としてリサイクルするにしてもリサイクル工程が課題となりリサイクルのためにエネルギーを大量に使う。こうなれば本末転倒です。リサイクルはとても効率が悪い作業なので出来る限り少ないほうがいい。

例えば燃料として再利用するにしても、RDFやRPFの固形燃料にするには多くの工程がかさみそのためにエネルギーを使います。

また、リサイクルの課題としては廃プラスチックが多すぎて国内では処理が追いついていない問題。コストも問題となっている。

リサイクルはするべきですが、リサイクルは少ないほうがいいのです。出るゴミは最小限にするのが理想なんです。使い捨てのレジ袋なんてのはなくしてしまったほうがいい。いっぱいゴミを出していっぱいリサイクルではなく、出るゴミを最小限にしてそれをリサイクルというのが理想。

レジ袋での何よりも一番の大きな問題は、現実は適正に処理されないレジ袋があまりに多いこと。要するに不法投棄。

最近はバイオマス原料のレジ袋も多く、一定以上含まれていれば有料化の対象外です。海洋分解性プラスチックも有料化の対象外です。じゃあバイオマスや海洋分解性プラスチックなら投棄されても問題ないじゃないかと言うとそうではありません。これは環境に無害という意味ではないのです。

有料化というのはレジ袋を買わせないのが目的。今まで過剰に利用しすぎていた使い捨てレジ袋を減らしていくのが目的。とても素晴らしいことです。

だから本来はもっと価格設定を上げるのが理想です。あるいは他の国ですでにやっているように有料袋さえも禁止にするのが最も効果的ではないかと私は考えます。

環境省のサイトにレジ袋を有料化する理由が載っています。

どうしてレジ袋を有料化するの?ー環境省
http://plastics-smart.env.go.jp/rejibukuro-challenge/think/

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