四輪ドライバーから見れば二輪車は、すり抜け出来るしどこでも止められるし便利だねと思うかもしれません。
しかし、そういいことばかりではない。すり抜けは危険だし、二輪車でも適当に止めるとすぐに駐禁の札。いやいや本題はそこではない。
バイクが恵まれていない点を思い切りぶちまけていきます。
日常生活での不遇
アパートや街中など駐輪場が少ない
アパート・マンションにバイク止める場所がない!
このせいで自動二輪車を持つことが出来ない人もいるかも知れません。アパート・マンションの駐輪場はあっても狭い!その狭い駐輪場は自転車でパンパンだ。
おまけに50ccを超える二輪車は消防法が絡んできたりして安易に駐輪場へは止められない。
自動二輪で出かけても、有料駐輪場は50ccまでだったりして、通勤・買い物バイクの足として人気がある125ccが駐輪できなかったり。あるいは125ccまではOKだが、それ以上の排気量は止められなかったり。
250ccスクーターなどでは止める場所がなく都市部へ買い物へは気軽に出かけられない環境です。
そういう声は昔からあって、2006年に駐車場法改正。自動二輪車の駐車場所を増やす取り組みが進められてきました。警視庁は2010年、2018年に「自動二輪車に係る駐車対策等の推進について」を通達。
国土交通省は2010年に「自転車駐車場における自動二輪車の受入れについて」、2011年には「自動二輪車の駐車対策について」を通知。
2018年には都市再生駐車施設配置計画制度を創設。
幾分かは改善しているが、しかしそれでも圧倒的に足りていないのが現状。今後は期待していいのかな?
環境に優しい50cc原付きが排ガス規制のせいで絶滅寸前
最近は排ガス規制が厳しくどのメーカーも苦労しています。二輪車も例外なく規制が適用されます。しかし二輪車をそこまで厳しく規制しても環境的にはほとんど効果はありません。なぜなら
自動車保有台数は、一般財団法人「自動車検査登録情報協会」によれば、四輪7840万台、二輪370万台となっています。これを使ってわかりやすいグラフにすると、
実に95%が四輪。
台数の多い方を徹底的に規制したほうが意味があります。
燃費がよく環境に優しくごく僅かしかいない二輪車を徹底的に規制しても努力した割にはほとんど効果がないのです。
この厳しすぎる排ガス規制のせいで、小型排気量ほど技術面で達成が厳しく50cc原付が消えようとしています。
50ccへの適用は延期されましたが、なぜ環境に一番優しいはずの50ccがこんな不遇に合わないといけないんでしょうか? 環境のためにやったことが環境に優しい乗り物を消してしまおうとしているのです。
二輪車のみ通行禁止の道路って
暴走族対策なんでしょうが、125cc超の二輪車が0:00–5:00までの夜間通行禁止なんてありますが、これでは250ccスクーターで通勤している人がちょっと残業したりすると通れません。
暴走行為を禁止すればいいのであって、二輪車だから禁止というのはおかしいと思います。差別です。
たとえ通行禁止にしたところで暴走族は余裕で走っていきます。取り締まりの目的での禁止にしても、そもそも共同危険行為、安全運転義務違反や騒音運転等、整備不良で検挙できるはずです。
この決まりで損をしているのは真面目なライダーだけなんです。
ツーリングでの不遇
道の駅で二輪駐車スペースが用意されてない事が多い
ツーリングと言えば道の駅。多くのライダーが立ち寄ります。
しかし道の駅に二輪駐輪スペースがない場合が結構あって、誘導員がいるときは適当な場所に誘導してくれるが、いないことのほうが多い。初めて行く場所では止める場所に迷う。二輪専用がある道の駅ももちろんある。
私の場合は二輪専用がない場合は四輪スペースに止めてます。
大型バイクだと1台分の四輪スペースに2台入ります。タイヤ止めがなければ4台(この場合、仲間同士じゃないと出られなくなる)入ります。駐車スペース以外の空いた場所に適当に止めるとそれはそれで邪魔になることがありますので私はなるだけ駐車スペースへ止めます。
二輪は止める場所でほんと苦労します。
高速道路での不遇
料金が軽自動車と同じ点
専有面積を基準とするなら、軽自動車より二輪の方がはるかに狭いのに料金に優遇がない。車間距離で結局同じじゃないかのツッコミも出来るかもしれないが、二輪は千鳥走行が可能。
定員数を基準とするなら、軽自動車は4人とか乗れるんですよ、バイクはせいぜい2人。1人あたりの通行料として考えても高い。
排気量を基準とするなら、リッターバイクは軽よりは排気量が大きいのでこれは軽より高くなっても文句言えない。しかしその場合、250ccは高速料金の優遇があっていいのではないかと思う。
SA・PAでの駐輪場が狭すぎる点
軽自動車と同じ料金を払っているのにあの狭い駐輪場へ止めさせられる点。
しかも数台しか入らない。休日ツーリング集団が10台も来ると一瞬ですぐ溢れてしまう。しかし自動車は数百台もスペースがあってあちこち空きがある。軽自動車と同じ通行料金を払っているのに。
しかも二輪駐輪スペースを塞ぐように止める車までがいる始末。
二輪駐輪場が一杯でゼブラゾーンに止めるライダーは多いですが本来ゼブラゾーンは止めてはいけません。そこで自動二輪車は有り余っている四輪スペースへ止めていいのではないのか?という疑問。
◇附置義務条例への自動二輪車の追加
出典:自動二輪車の駐車対策(国土交通省)
平成18年の駐車場法の改正により自動二輪車も駐車場法の「自動車」となっています。
駐車場法で自動二輪車は自動車。自動車扱いなら駐車場スペースへ堂々と止めていいのかな?
そもそもSAの駐車場は四輪専用とは書いてないですよね。SAのマップに小型車と書いてあることはありますが 道路運送車両法によれば小型車は自動二輪車も含みます。
そもそも二輪は軽自動車と同じ通行料金を払っているのです。そう考えるとなんで二輪だけあの狭い場所にパンパンに入れないといけないのかという不満があります。
しかし、二輪専用スペースが設けられていれば二輪はそこへ止めなければならない。
ただ四輪スペース数百台分に対して二輪は数台分しか設置されていないなんてよくある。ツーリンググループが一組来たらはい満車で終了~なのです。
二輪車専用スペースがいっぱいだった場合、余っている四輪スペースに止めていいのか。
二輪専用スペースがない場合であれば駐車場法的に四輪スペースに止めることは可能だと思いますが、二輪専用がある場合は満だったら諦めなければならないのでしょうか。
二輪スペースはせめて30台分くらい用意してほしいですね、たいして場所取らないんですし。
しかし不遇ばかりでもない
125cc以下なら有料道路(高速道除く)が安い
高速料金は軽自動車と同じで不遇ですが、一般道にある有料道路は125ccまでなら安いことが多い。
駐車場は二輪が安い
自賠責保険が安い
でもやっぱり不満が勝ってしまう
ここまでをまとめると、私が希望する事は。
- 高速道の二輪の通行料金値下げ。
- 125ccから大型まで止められる二輪駐車場を大幅に増やす。
- 二輪のみ通行禁止の道路を廃止する。
- 50ccの排ガス規制の緩和。
これが願いです。なんとかしてえ!