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備蓄をしない市民~断水で「行列」「買い占め」全く進歩なし

日本では災害が起こるたびに、給水所では大行列、そしてスーパーなどでは商品棚から水が一瞬で売り切れます。もちろんこれは物流が止まり入荷できなくなるのもありますが、ツイートを見ていると買い出しに行くツイートが多く、現状は物流が生きている災害前日から売り切れる。

2023年1月24日からの大寒波で断水となり、やはりまた給水所で大行列となり、スーパーなどでは水の売り切れが続出。ああまたか、というのが感想です。

普段からあれほど「備えを」「備蓄を」と言われ続けているのに、我々個人は過去の災害から一体何を学んだのか?いまだに災害に備えない、備蓄をしない人が多い。

台風や寒波に関しては事前に予報が出ますので、ウェザーニュースなどでも前もって備えるように呼びかけていますが、直前で水や食料を備える駆け込み需要は品薄、品切れを容易に引き起こし、入手しにくくなります。備蓄は普段からしておくのが常識です。

この寒波でもやはり相変わらず同じことを繰り返し、災害時や緊急時の水や食料は支援頼みという姿勢があまりに情けない。半分怒っています。備えて!

大寒波の計画断水で「行列」「買い占め」

2023年1月24日からの大寒波により各地で計画断水をすることになり、やはりまあ案の定予想していた通り給水所で大行列(中には8時間待ちも)、そして店頭では駆け込み需要で水が売り切れるという状態。

ツイートでは給水に感謝するどころか、「行政の対応が遅い、行政が悪い」という行政への不満の声を多く見ました。ですがそのリプライの一部には、個人で行う普段の備えについて指摘する声も。

首相官邸は3日分の水の備蓄を国民にお願いしていますが、3日を超えた断水でしたし、今回ばかりは仕方ない部分はあります。

しかし、2016年の内閣府の「日常生活における防災に関する意識や活動についての調査結果」によると、食料や飲料水を備えている人はたったの38.2%となっています。内閣府以外でも各地いろいろなアンケート調査がありますがやはり割合は高くないです。

日本は東日本大震災以前から、そしてそのあとも大きな災害を何度も繰り返していて、そのたびに備蓄備蓄と言われ、流石にもう水や食料の備蓄は本来なら10割の人が出来ているはずです。

災害がない普段の状態なら商品が豊富で品薄ではないからいくらでも準備はできます。しかし多くの人は日頃の備えをしません。

地震が来るたびに水が売り切れ、台風が来るたびに売り切れ、大雨が来るたびに売り切れ、そして水道管凍結の断水で売り切れ。給水所には大行列が出来、これを何年何十年と繰り返し、全く進歩がありません。

普段の状態から政府や自治体が備えを呼びかけ、防災の日にはSNSであちこちで災害への備え、備蓄に関してツイートされています。

にも関わらず、全く備えない人が多いのはさすがに呆れるしかないです。多くの人は目の前に危機が迫るギリギリまで備えようとしません。

よく災害のたびに政府が国民から叩かれますが、一番対策を怠っているのは災害意識の低い国民の方ではないでしょうか。何でもかんでも支援頼みではだめです。支援が当たり前と思ってはダメです。

長期保管可能な備蓄水

どうせ災害時には支援があるから・・・という他人頼みではだめです。災害のたびに品切れ、行列の繰り返し。非効率です。

水や食料くらいは普段から個人で備蓄をするべきです。それでも足りなくなったときのための支援という形が理想です。

備蓄水も期限がありますので定期的に入れ替える必要があります。ただ、水は何にでも使えます。飲んで消費してもいいし、カップ麺に使っても調理に使ってもいい。洗濯の水にでも使っていい。消費することは簡単。そしてまた新しいものを買って数年保管。たったこれだけ。

首相官邸は1日1人3リットルで3日分の備蓄を推奨し、大規模災害発生時を想定すると1週間分が望ましいとしていますが、個人的には2週間分の備蓄が理想だと思っています。なぜなら過去の例を見ても復旧まで3日じゃ足りないことが多いからです。

2週間分だと1人なら42リットル。つまりダンボール1箱が12リットルとすれば、3.5箱。3人家族なら126リットルで10.5箱。多すぎると思いますか?私はそうは思いません。これくらい備えるべきです。

私のような面倒な人向け、7年保存できる水です。

食料おすすめ

主食の米は長期保存なら5年保存できるアルファ米ですが、いかんせん1食300円くらいと高いです。これを3日分ならともかく2週間分揃えるとそこそこの値段です。ただ、備蓄用としては理想です。もちろん3食こればかり食べるとは限りませんし、乾パンなどいろいろ種類を揃えるほうがいいと思います。

安く備蓄するなら窒素充填パックもので、これなら1食100円ちょっとで備蓄できます。ただし賞味期限(美味しく食べられる期限)が10ヶ月から1年程度です。普段からちょこちょこ食べていく感じの使い方が出来るならばおすすめかも知れません。

おかずの一つとしてはサバ缶がおすすめです。サバ缶はタンパク質、DHA、EPA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、鉄、亜鉛がとても豊富。災害時の貴重な栄養源となります。

その他、カロリーメイトなど栄養強化されたクッキー、レトルトカレーやインスタント食品など、栄養バランスも考えながらバリエーションを多くするほうが飽きがなくていいと思います。

備蓄食料は長期保存ができてもいずれ期限は来ますのでその前に使い切る必要があります。そして新しいものを用意して入れ替えます。これをローリングストックといいます。食料は日頃の食事で使用しやすいものを選ぶのがおすすめです。

最後に

賢い人間は常に先を先を読んで行動します。

災害対策でも防犯対策でも、交通事故対策でも同じです。これが出来るのは人間だけです。

先の事を考えず、目の前のことだけを考えて生きているのは人間らしい行動とはいえません。

災害直前や直後は品薄です。これは毎回失敗を繰り返していて分かりきっていることです。備蓄は普段商品が豊富なときにするものです。普段ならいくらでも好きなだけ備蓄できます。

結局備えなくて痛い目を見るのは自分自身。

普段備えず、いざ災害になり、あちこちで売り切れているから何店も店を走り回った挙げ句、結局何も手に入らず・・・なんてことになります。実に時間が無駄です。給水所で何時間も待つのも無駄です。普段からガッツリ備えていれば、こんな苦労はないのです。

災害や緊急時に水や食料が手に入りにくくなるという可能性は全国どこでもあります。備えはしましょう。

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