毎日毎日外へ出るたびに必ず見かける歩きタバコ。本当に多いし呆れる。
そして彼らの多くがポイ捨てをします。これは犯罪です。
その中でも側溝に捨てていく人は多いです。特に通勤中の男性。毎日同じ側溝に捨てていくパターンは多い。
問題は、分流式下水道の場合は下水処理場を通らずそのまま川や海へ流れているということです。
そしてタバコの吸い殻が水へ混ざって出るニコチンの浸出物は生物にとって有毒だということです。
あいも変わらず側溝には吸い殻が多く見かけられる。今日はこの問題。
歩きタバコは民度が低い行動
あれだけ言われているのに歩きタバコをする人がいる。
たまに見かける程度ではなく、かなりの頻度で見かける。どうしてこんなに多いのか。
彼らは一体どういう教育を受けてきたのか。
周囲に通行人が居ても気にもせず歩きタバコをする。後ろ10m以内を歩く人はずっと受動喫煙状態。いや臭い自体は20mでも臭う。
信号待ちで周りに人がいるのに気にもせず路上喫煙する人がいる。他人の迷惑など考えたことがないのだろうか?
タバコの煙はマスクを貫通してくるから困ったもんだ。
歩きタバコ、つまり路上喫煙はもうさっさと法律で禁止にしてほしい。条例として特定に地域ではなく法律で全国禁止にしてほしい。もちろん罰金付きで。
歩きタバコのあとは100%ポイ捨て
歩きタバコとセットになっているのがポイ捨て。
歩きタバコの最後は高確率でポイ捨てのパターン。
コンビニ入り口などの灰皿に捨てるというようなパターンもあるが、最近は灰皿を置かない店舗が多い。歩きタバコのほとんどはポイ捨て。
携帯灰皿さえ持たないのに屋外でタバコを吸う。彼らは何も考えない。
歩きタバコそのものがマナー違反だが、ポイ捨ては法律違反。
ポイ捨ては側溝の金網に集中
ポイ捨てはどこでも行われる。
吸い終わるとその場で道路にポイ。その中でも多いのが側溝の金網の中へ落とすパターン。
側溝の金網の中に捨てることはマナーがいいと勘違いしているのか、ゴミ箱と勘違いしているのか、側溝の金網にポイする人は多い。大抵は常習。金網の中は灰皿状態。
よくある例としては通勤男性が毎日同じ側溝の金網に吸い殻をポイと捨てる。日課になっているようだ。側溝の網に捨てて見えなくなったから街を汚していないとでも思っているのだろうか?
とんでもない勘違いだ。
タバコは紙の塊ではない
一般的な市販タバコをただの紙の塊だと思っているならそれは大きな勘違い。
一般的な市販タバコは煙草の葉、巻紙、そしてフィルターの構成で作られています。
このフィルターはアセチルセルロースというプラスチック繊維。つまりタバコをポイ捨てするということはプラゴミをポイ捨てしているのと同じ。
自然に分解されるまでに長い時間がかかります。
煙草の吸殻から滲み出る物質は有毒
- 吸い殻がポイ捨てされる。
- 雨が降る。
- 吸い殻からニコチンやその他毒性の科学物質が滲み出る。
- 側溝から雨水管へ流れ、そのまま河川へ放水。
- 河川が汚染される。
この水溶液は他の生物にとっても毒性があります。
海洋および淡水魚に対するたばこの吸い殻とその化学成分の毒性
Slaughter, E., Gersberg, R. M., Watanabe, K., Rudolph, J., Stransky, C., & Novotny, T. E. (2011). Toxicity of cigarette butts, and their chemical components, to marine and freshwater fish. Tobacco control, 20 Suppl 1(Suppl_1), i25–i29. https://doi.org/10.1136/tc.2010.040170
たばこの吸い殻の浸出液は、淡水無脊椎動物の生存と行動に影響を与えます
Green, D. S., Kregting, L., & Boots, B. (2020). Smoked cigarette butt leachate impacts survival and behaviour of freshwater invertebrates. Environmental pollution (Barking, Essex : 1987), 266(Pt 3), 115286. https://doi.org/10.1016/j.envpol.2020.115286
これが河川へ流れることは生態系にとってよくありません。もちろん川や海は大量の水で希釈されるので、最中が大量死したなどの直接の事例はありません。
しかしある一つの汚染要素を無視すると、その他の多くの汚染要素も同様に、影響は少しだけだからどうでもいいだろう的な発想となり、総合的な排出量で大変なことになります。
小さな要素でも一つ一つなくしていく必要があります。吸い殻をポイ捨てしないことなんて誰にでも出来るのです。
分流式下水道の側溝は処理場を通らない
下水道には合流式と分流式があります。
合流式は汚水と雨水の両方が同じ合流管で下水処理場へ流れ、処理されます。
しかし分流式下水道の場合は汚水と雨水は別々です。汚水は汚水管で下水処理場へ流れますが、雨水は雨水管でそのまま河川や海へ放流されます。
合流式は古い形式で近年の多くは分流式。しかし古くから下水道が作られた東京は合流式が多い。しかしその他の多くの地域では分流式が主流なのです。
側溝はゴミ箱じゃない
歩きタバコそのものが世間一般であれだけ言われてるのに、いまだ歩きタバコする事自体がまず低マナーの民度が低い行動であきれるばかりですが、ポイ捨ては法的に犯罪です。
道路でも側溝でも、タバコをポイ捨てすれば、雨が降ったときに吸い殻からニコチンが浸出し、それが排水溝、雨水管を通って河川や海へ直接流れる。
煙草の吸殻そのものも水と一緒に流れ、フィルターのプラゴミはなかなか分解されない。
また、煙草のポイ捨てはごくまれに火災の原因にもなっています。だから消して捨てればいいという問題ではない。タバコのポイ捨ては犯罪。
やっていることは法律違反、そして環境汚染。ポイ捨てしないことなんて誰にでも出来ることなのに、こんな事も守れない大人がいまだにいっぱいいます。
歩きタバコで煙を撒き散らし通行人へ迷惑をかけ、そして最後にポイ捨て。育ちの悪さがよくわかる行動です。この人たちはまずは義務教育からやり直したほうがいいと思います。
こういう大人が子供にマナー教育とかしつけをしていると考えると、正直見てるだけで恥ずかしい。