2023年4月よりNHK受信料割増制度が始まり、その影響か、NHK受信契約義務のないチューナーレステレビの注目も集まっているようです。
しかしこのチューナーレステレビはチューナー搭載テレビの完全な代替にはなりません。気をつけるポイントが3つあります。
大切なことであるにも関わらず、皆知っていることが前提となっているのか、説明が省かれていることが多く、初心者は勘違いしやすい。この大切な点を3つ記事にしました。チューナーレスに変更しようと思っている人はこの3つの点を必ず知っていく必要があります。
この記事ではチューナーレステレビで注意すべき基礎的な特徴をわかりやすく書いていきます。
チューナーレスは地上波を受信できません
チューナーレステレビは、NHK契約が不要ですが、地上波テレビ放送や衛星放送を受信できません。見ることが出来ません。
チューナーレステレビはインターネット動画配信サービスが提供するインターネット放送を見るものです。例えば YouTube、Amazonプライムビデオ、Netflix、U-NEXTなどといったインターネット動画配信サービスを視聴するものです。
NHK受信契約をしないためにとチューナー搭載のテレビを捨て、チューナーレステレビに切り替えると、NHKだけでなく今まで見ていた地上波放送すべてがもう見ることができなくなります。
動画配信サービスすべてが無料とは限らない
チューナーレステレビがあればインターネット動画配信サービスすべてを無料で見ることが出来るわけではなく、月額料金を払う有料のサービスも多くあります。
この月額料金はNHK月額料金より安いものもありますが、高いものもあります。インターネット動画配信サービスの月額料金は一社(一社と言ってもコンテンツ数は豊富)だけのものであり、すべての有料サービスが見られるというものではありません。例えばNetflixと契約すればNetflixの有料サービスだけが見られるということです。
複数社契約すればその分料金がかさんでいきます。もちろん無料のサービスは無料で見ることはできます。
インターネット接続が必要
チューナーレステレビはNHK受信契約が必要ない代わりに、インターネット環境が必要となります。
インターネットはすでに多くの世帯に浸透していますが、インターネット環境がない高齢者などが、何も知らずにチューナーレステレビを購入しても、自宅でスイッチを入れても何も映らない、という問題に突き当たります。
つまりチューナーレステレビを見るにはインターネット接続が出来る環境が必要です。これにはインターネットプロバイダ契約が必要になり、月額料金を払うことになります。その月額料金はおおよそ3,000円から5,000円くらいです。別途初期工事費が必要な場合もあります。
すでにこれだけでNHKの受信料より高いことになります。
チューナーレステレビを見るにはインターネット環境が必要であるということが全く話題に上がらないのは大きな問題です。
まとめ
- チューナーレステレビは地上波放送を見ることが出来ない。
- 動画配信サービスは有料のものも多い。
- チューナーレステレビを見るにはインターネット環境が必要。
つまりチューナーレステレビはチューナー搭載のテレビからNHK契約義務が消えただけの上位互換テレビではないということです。全く別物の機械だと言うことです。
インターネットプロバイダ契約に加え、有料動画配信サービスにも毎月お金を払うとなると、結局チューナー搭載のテレビを使ってNHKを払ったほうが維持費が安いこともあります。
NHKの受信料を節約しようとチューナーレステレビに入れ変えるとインターネット契約が必要になり、余計維持費がかさむこともあるということに注意が必要です。
すでにネット契約している人ばかりではないということでこの記事を書きました。