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郵便はがきでの年賀状文化の衰退について考える

年賀状文化は大昔からありましたが、年賀状と言うととりあえずイメージで浮かぶのは郵便配達による年賀はがきでの年賀状でしょう。

しかしそれも昔の話となりそうです。年賀はがきを出すという文化は年々衰退してきています。インターネットが生活に浸透し、紙媒体が衰退してきた影響もありますが、そもそも年賀状文化そのものが衰退してきています。

衰退した理由は、手間やストレス、金銭的負担などの理由があります。この年賀状文化について語ります。

年賀状文化の衰退

年賀状とは新年に交わされる挨拶状のこと。年賀状の形態としては郵便はがきや電子メールがあります。これはどちらも年賀状です。

近年、郵便はがき電子メール関係なく年賀状という文化そのものが衰退しています。日本郵便によれば年賀はがき発行枚数は2003年をピークに減少し続けています。

そもそも年賀状は歴史をたどれば、
遠方で挨拶周りができない人へ対して文書で挨拶するというものでありました。

正月明けてすぐに会社や学校で顔を合わせて挨拶することになります。

そもそも挨拶回りが出来ない遠方への相手に対して始まった文化なのに、正月明けた後にすぐ顔を合わせる相手にまでわざわざ年賀状を送る必要性があるのかという疑問が出てくるのです。

現代においては年賀状文化として独立した儀式であると考えるとそれはありなのかもしれませんが、時代は変わりました。これがいいか悪いかという議論は不要だと思います。これも時代の流れでしょう。

年賀状文化が衰退している理由としては、形式張った挨拶が面倒くさい、精神的ストレス、年賀状の必要性への疑問、金銭的問題など、いろいろあると思います。

郵便局、年賀状ソフト、プリンタメーカー、印刷屋など年賀状で稼いでいる事業者がいかに必死に宣伝しても、もう時代の流れを止めることは出来ません。

年賀状にかかる費用

手書きで作成

手作業なら年賀はがき代のみの1枚63円。ただし筆記器具の費用など細かいものは含めていません。

パソコンを使う

自前のインクジェットプリンタで印刷となればインク代は1枚20円ほど(プリンタ機種や印刷の内容によってかなり開きはあります)、業者で印刷すると印刷代が10枚で2,000円、100枚で3,500円ほどで多く印刷するほど割安になります。

2020年用の年賀はがき代は1枚63円。つまり年賀状にかかる費用は自分で印刷すれば1枚83円ほど、業者で印刷すれば1枚100260円ほど

もちろんフォト印刷やモノクロなどで値段は大きく変わりますので大雑把な目安ですが。自分で印刷する場合は年賀状作成のためにプリンタを購入したり、有料年賀状ソフトを購入すればさらに費用がかさみます。

自分でインクジェットプリンタを使って印刷するとなると費用以外に時間がかなりかかります。

プリンタの性能や画質モードでかなり変わりますが、大まかな目安として1枚30秒から1分程度。10枚20枚程度ならそうでもないですが、100枚になれば、50分から1時間40分・・。

1度にセットできる枚数も多くはないため、プリンタ前に張り付いてないといけません。しかしレーザープリンタであればかなり高速だったりします。

また、印刷向きを間違った場合は悲惨なので注意です。

電子メール年賀状

年賀メールという有料システムを利用すれば1通40円ほどかかりますが、自分でメールとして送れば通信費のみで可能です。

写真も気軽に入れられる。年賀状に入れたいイラストや画像はイラストACなどの無料素材サイトでいくらでも入手できます。この記事もそのサイトの無料素材を使っています。

無料イラスト素材サイト イラストAC(メール登録する必要があります)

自分で年賀状Eメールを作成して送る場合、前もって作成して元旦に届くようにするには、グーグルGmail(無料)やマイクロソフトOutlookの機能である送信日時の設定を使えば指定した日時にメールが発信されます。

こういった機能は他のメールサービスにもあるかもしれません。年賀はがきより遥かに低コストです。

郵便はがきとデジタルの比較

そもそもアナログ・デジタル関係なく年賀状文化そのものが衰退してきているため、昔の郵便はがきがすべて電子メールに置き換わるとは思えないが、とりあえず比較してみた。

郵便を利用した年賀はがき

利点
  • 正月の風物詩という実感が湧く(ただし年賀はがきで育った世代だけかもしれない)。
欠点
  • 費用と手間がかかる(年賀状費用、印刷費用、作成の手間、もらった後の処分の問題)。
  • 書き損じるリスクがある。
  • 年明けすぐには届かない。
  • 配達ミスなどのリスクがないわけではない。
  • はがきに紙を使ったり、配達でガソリンやエネルギーを使うなどの環境問題。

電子メールを利用した年賀状

利点
  • 自分でやれば通信費用程度しかかからない。
  • 配達などの手間がかからない。
  • 紙としてのゴミが出ない。
欠点
  • 相手側に受信できる環境がない場合は使えない。ただ、この問題は時代とともにほぼ消えつつある。

年賀状の衰退、これを若者の年賀状離れと問題化しないで!

年賀状離れは年々確実に進んでいます。

これを皮肉を込めたかのように「若者の年賀状離れが深刻」などという表現を使うのは好ましくありません。

年賀状で育ってきた世代の慣れ親しんだ文化が衰退するのが残念な気持ちはわかりますが、これも時代の流れです。時代で文化は変わってきますから、良い悪いもありません。

よって食い止めるための対策なんて必要ないのです。

私は会社の上司や仲間、学校の担任や友人などへ年賀状を出さないことがマナー違反だとは思っていません。

時代は変わったのです。それを受け止めないといけません。時代の変化についていけないと感じれば、それは年をとったということかもしれません。

年賀状を出したい人は出せばいいし、だからといって出さない人を責めてはいけません。

スマホを使い、ラインで「あけおめ~」「ことよろ~」であってもいいじゃないですか。これが現代式挨拶です。年賀状文化としてきちんと挨拶するなら電子メールで作成すればいいし、年賀はがきを利用する人はそれでいいし。

表現の方法は色々ありますが、大切なのは気持ちです。

このままいけば年賀はがきによる年賀状はあと数十年後にはなくなっているかもしれません。

そのときには年賀はがきは歴史の1ページに刻まれ過去のものとなります。文化がひとつ消え、そしてまた新しい文化が生まれる。その繰り返しが歴史です。

そしてこれからも変化します。数十年後、また新しい文化が生まれているかもしれません。そのときには今のスマホ世代が新しい文化に馴染めなくなっているかもしれません。

いや、いずれその時が来ると思います。

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