紙媒体のゴミを捨てたときにプライバシーなデータが盗まれたりしないようにシュレッダーを使います。
私は安物の手動シュレッダーを使っていましたが徐々に調子悪くなり、ついに壊れました。
直せないか分解して原因を突き止めます。
ここまでの流れ
使っていたのはハンディシュレッダークロスカットA6 WSD119。現在は製造していないようです。
これはわかりやすく言うと手動式の手回しシュレッダーで安物です。
基本的に私は紙媒体を好まない派で自宅には紙媒体は殆どないのですが、どうしてもハガキや郵便物で住所や名前の入った物が送られてくる。これらをシュレッダーにかけて燃えるゴミで捨てています。
自動車税納税通知書やねんきん定期便などを捨てる時はあらゆる個人情報が印字されているのでシュレッダーにかけたい。
この手動シュレッダーはハンドルは小さく数枚やるだけで手が疲れ、非常に効率が悪いです。レバーは頼りないプラ製で頼りない強度。というのが使っていた印象。
切断された紙は3mmx50mm、長いものは130mmほどになります。ちょっと長すぎる感じはしますがギリギリ許容範囲。
ハガキや封筒はOKとなっていたが、無理があったように思います。
そもそもハガキや封筒ではレバーが重くしなっていた。そのうちハガキや封筒でレバーが時々カチカチ言うようになり、しまいにカチカチが常時出るようになって空回りするようになり使えなくなる。
それでは分解して原因を突き止める
じゃあ分解しますか?といっても分解は初めてではない。カチカチうるさいのでグリス切れかと思いグリスアップのために何度か分解したことはあります。
ユニットを外すと貧弱な土台だけに。
ギアが噛み合った状態。ちなみにギアの歯はどこも欠けてはいない。
症状は、ハンドルを回すと膨らんでギアが外れる。そして空回りして元の位置に戻る。このときカチ!と音がなる。これを回すたびに繰り返す。
同時にプラスチックフレームも膨らんで歪んでしまう。これがあの土台の壁を押して亀裂が入った。
さらに分解する。
浮き上がるギアは中央のギア。上のギアにはスナップリングがあるが中央のギアはスナップリングがない。どこにも落ちていないので元々なかったと思われる。とはいうものの、そもそもスナップリングをかけるほどシャフトが飛び出ていない。
シャフトがどうなっているかギアを外してみる。
何だこりゃ(´・ω・`)?
シャフトが変形。それと摩耗してしまったのかギアの穴は六角形に対してこれはほとんど円。ツルツルになってしかも台形。道理でギアが滑って浮くはずだw。
部品がないと修理は不能です。
ギアが滑った原因は、ギアとシャフトの精度があまり高くはなくクリアランスが大きすぎたせいかもしれません。ようするにガタがあった。そこへ大きな負荷がかかると徐々にシャフトの頭を舐めていく。
負荷といってもそれほど常識的な使用で大きな負荷はかけてはいない。
ハガキや封筒(取説ではOKとなっていた)でハンドルが重かった印象はある。ハガキや封筒はかなりの数をやったので、精度と耐久性が低い安物には荷が重かったと思います。
とは言っても7年使ったのでいいほうなのでしょうか?
ですがシュレッダーは構造が単純だし、金属vs紙なんです。もっと耐久性が高いものと思っていました。
手動式の安物はやはりだめか
ネットでは手動式も電動もシュレッダー故障報告は多く上がっています。
その大半が内部のギアの歯が欠けたというパターン。ギアは鋳物なのかわかりませんが欠けている画像をよく見ます。中にはプラスチック製のギアもあったりと。
欠ける原因は2つあると思います。
- 重ねすぎて規定以上の負荷がかかった。
- ギアの強度不足。
私の場合はこれではない。ギアは欠けていなかった。シャフトの頭が舐めていてギアが滑っていたのが原因でした。
これも規定以上の負荷でリスクは上がると思います。しかし私は説明書通りの使用法を守っていました。もともとクリアランスが大きくガタがあったのではないかと予想します。
原因は
- シャフトとギアの精度が悪くガタがあった。
- そこへ負荷がかかってシャフト頭を舐めた。
やはりこれは安物ではなくちゃんとしたメーカーと値段のものを買ったほうが良いです。
商品によって精度や強度は違うと思われますがやはり安物買いの銭失いにならないようにしないといけません。
正直この手回し式シュレッダーは壊れなくてもそもそも使っていてキツイです。数枚やると手が疲れる。とても効率が悪いです。もう手回し式は買うことはないでしょう。
やはりちゃんとしたメーカーの電動式がおすすめです。