最近はむし歯になる子供が減り、治療も極力削らない治療が標準となってきたせいか、口を開けても上下の歯に銀歯が殆ど見当たらない20代30代が増えています。
かつて1960–1980年代は虫歯全盛期の時代でこの頃は歯がガタガタになった子供が多く、治療もすぐに削って銀歯で埋める治療で、中年ともなると治療跡だらけで歯茎は黒ずんできて高齢者は総入れ歯が当たり前だった時代。
この歯と歯茎の見栄えが悪いとどうしても歳をとって見られてしまいます。
虫歯や歯周病が減った理由
1990年代以降はむし歯が減っていった時代。2000年以降もどんどん減っていきます。とてもいいことです。
この原因として
- フッ素入り歯磨き剤が標準となった。
- 歯磨きの意識向上。
- 人口甘味料の食品が増えた。
- 喫煙率の低下。
- 虫歯治療法の変化。
- 歯石取りに行く人が増えた。
- 赤ん坊に口移しで食べさせる文化が消えた。
あたりでしょうか。
ちなみに私の場合はむし歯がぐっと減ってきた時期とフッ素入り歯磨き剤を使い始めた時期が一致しています。タバコは生まれて一度も吸ったことないです。虫歯は多かったが歯茎は衰退もほとんどなく健康。
歯と歯茎で見た目の年齢が変わる
歯と歯茎が健康的に見えると若く見えます。
- 銀歯が少ない。或いは全くないこと。
- 歯茎が黒ずんでなく、明るいピンクであること。
- 歯茎が下がっていない。
- 歯のすり減りが少ない。
- 歯が白い(黄ばんだり変色していない)。
アメリカではエチケット・身だしなみとして歯への意識はかなり高いが、日本ではまだまだ意識は低く歯列矯正をする人も定期的に歯石を取りに行く人もそれほど多くはない。
歯を見て歳を感じる要素は銀歯の数。歳を重ねるほど銀歯率は高く、高齢となってくると銀のクラウン(歯を覆うもの)も増える。銀歯が少ない人は当然若く見えます。
また前歯のコンポジットレジン(白いプラスチック)修復跡の経年劣化。最初は治療跡がどこにあるかわからないほど白くて綺麗ですが、10年15年と経過して黄色くくすんでくると歯が汚くなり見た目に老けてしまいます。
しかし歯が白いだけでは駄目。例えば差し歯。差し歯の土台であるメタルコアの影響で歯の根元付近の歯茎が黒ずんで見えるとマイナス要素。奥歯はいいとして、前歯に関しては歯茎が見えるだけにここだけは黒ずませたくない。
これを解決するのがファイバーコア(グラスファイバーの白い土台)。
ファイバーコアにすると歯茎は若い時と同じような健康なピンクになる。そのファイバーコアが最近は保険適用となっています。これは差し歯の色にも影響し、その他メリットが多いので土台はファイバーコア一択です。
若い人の健康的な歯茎はキレイな明るいピンク。つまりこの歯茎の色をずっと維持すれば若く見えます。特に前歯の歯茎の色はとっても重要。
歳を重ねるほど歯茎は衰退しているので歯茎の衰退も老けて見える原因。
こういった歯や歯茎のガタが老けて見える要素となります。逆を言えば歯と歯茎が綺麗だと若く見えるのです。
見た目を若く保つために
健康な歯と歯茎は見た目だけでなく中身も健康で若いですが、治療も綺麗にすれば見た目の若さは取り戻せる。
銀歯を自費治療のセラミックにしたり、差し歯もファイバーコアにセラミッククラウンにすることで人生が変わるほど若い頃の歯と歯茎の状態を再現できる。
しかしセラミックなどの保険外治療は数十万なんてあっという間に飛んでしまう。やはり歯が悪くならないように若い頃からメンテナンスを気をつける必要があります。
高齢になると歯周病で歯を失う人は多く、毎日のブラッシングや定期的な歯石取りなど日頃のメンテナンスの差がとてつもない差となってきます。何事も積み重ねです。
歯の健康は身体の健康。歯が健康だと食べ物も美味しい。
ですがなにより鏡で見て歯と歯茎が綺麗だと精神的なプラス効果が大きい。人と会話したり笑ったりすると見える部分でもあるため、美しい歯と歯茎は最大のおしゃれであると私は考えます。
歳の割にどれだけシワやシミが少なくても、ガタガタの歯や歯茎が見えてしまうと歳がバレるように一気に老けてみられます。
仕事の面接でも見た目で与える印象は大きく、綺麗な歯は自己管理がしっかり出来ているように感じられ、いい印象を与える。
歯の与える印象はとても大きなものです。