プラスチックゴミ削減で使い捨てのレジ袋を減らそうと2020年7月よりレジ袋の有料化が始まります。
この価格は1円未満だと有料にはならないと定義しました。つまり1円はOKということです。
実際1円で効果があるのかかなり疑問です。1円以上なので10円20円でも構わないのですが、店舗が客へのサービスの方を優先した場合、1円や2円設定にする可能性はかなり高いです。
スイスと比べながら有料レジ袋はいくらにするべきかを考えていきます。
2020年7月1日より全国一律で始まります
プラスチックゴミを減らすためにレジ袋の有料化が始まります。
燃えるゴミを見てもレジ袋や弁当容器、その他食品や生活用品の容器包装はかなり多い。一度きりの使い捨てであるレジ袋が非常に無駄だということは私も前々から感じていました。
早い話その袋は次の買い物でも使えるのです。でも捨てちゃう。そしてレジでまた新しい袋。本当に無駄なことをやっています。これを減らそうとプラスチック製レジ袋有料化が始まります。
しかしその有料レジ袋も1枚あたり1円未満だと有料化に当たらないとガイドラインでは定められています。
経済産業省 プラスチック製買物袋有料化実地ガイドラインhttps://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/reji_yuryo_wg/pdf/004_s02_00.pdf
有料レジ袋は何円が適正なのか
これはプラゴミ削減という目的で始まった以上、プラゴミが減らないと意味ありません。
有料にしても皆が毎回有料レジ袋を購入したらプラゴミは減りません。いかにリサイクルされても、多くゴミを出して多くリサイクルするという形はエネルギーの無駄であり理想ではありません。
ちなみに環境先進国と言われることもあるスイスでは、私が初めて訪れた1991年は土産店は別として食料品を扱うスーパーに関しては無料レジ袋は見たことなかったです。
買い物客は皆カバン持参。客はレジでスキャンされるたびにどんどんカバンへ詰め込んでいました。
スーパーミグロではレジの横に観光者向けのような有料の袋があり、私はそれを0.5CHF(当時約60円)くらいで買った覚えがあります。
相当丈夫な袋でした。96年98年にもまだ無料袋は見たことなかったです。
そういうサービスがなかったのかもしれません。カバン持参が常識のような感じでしたから。当時はペットボトル飲料にもデポジット料金が上乗せされていました。
それがいつ頃から始まったのかわかりませんが2011年に行ったときにはスーパーCoopに無料の袋がレジの先に設置してありました。
引っ張って抜き取る感じです。日本のように頑丈なレジ袋ではなく、今にも破れそうなくらい薄い袋で最低限の原料で作られています。一度使用したら二度目以降の使い回しは厳しい感じ。
それが2017年に無料配布を中止。
スイスインフォによればスーパーミグロで有料レジ袋は0.05CHF(約6円)。レジ袋利用者が8割減ったということです。
スイスの物価は日本とは当然違います。スイスのCoopあたりのスーパーで並んでいる商品だとだいたい日本の等倍から1.5倍位の物価。
ですがもともとスイス人はカバン持参で買い物する人が多いです。日本とは比較にならないほど多い。
スイスではスーパーの無料レジ袋を利用するのは主に外国人旅行者ではないかと思います。
ちなみにスイスにはセブンイレブンのような24時間コンビニはありません。ツェルマットにあるPAM le miniのようなミニスーパーがコンビニに相当するかと思われますが24時間営業ではないです。昼休みは1時間半閉店します。
ずばりいうと、プラゴミ削減が狙いなら、レジ袋は1枚あたり、小サイズ20円、中サイズ25円、大サイズ30円くらいでいいのではないかと思います。
1円や2円程度だと気にしない人も結構多いはずです。ゴミとなる袋を買わせないことが狙いなんです、各自袋を持参させることが狙いです。
もともとはお店のサービスなんですからクレームも言われる筋合いはないと思いますし。客が離れるかどうかは別として、本気で環境を考えるなら1円や2円の設定にはしないはずです。
サービス優先なら低い設定、環境優先なら高めの設定に傾くはず。そのバランスは難しいかもしれませんが、私はこのレジ袋の価格でお店の環境への取り組みの本気度がわかると思います。
プラゴミ問題いうなら過大包装をしないで!
プラ製ストロー、無料のプラスチックレジ袋、最近やたらとプラゴミ削減が言われていますが、その割には過大包装については話題になりません。
私は過大包装がかなり無駄にプラゴミを出していると考えています。最近は過大包装が本当に醜いです。中身入ってないのでは?と思えるような菓子類が目立ちます。それについて以下の記事で書いています。
身の丈に合わない大きすぎる容器包装や過剰包装は無駄にゴミを出します。
これは消費者には努力のしようがありません。コスト上昇で中身が小さくなったならば、それに合わせて容器包装も小さくするべきです。
これをやらずにストローだのレジ袋だの言ってもそれはただの「ゴミ削減やってるよアピール」に過ぎません。
メーカーさんは身の丈にあった包装をして下さい。
お得感を見せようと無駄に大きめの容器包装を使うのはやめて下さい。
有料になったらどうするか
私の場合は同じレジ袋をずっと使いまわしています。
有料レジ袋はもともと結構頑丈なのでかなり長く使えます。最初の買い物だけ有料レジ袋を利用して、次の買い物にその袋を持参するのです。それで実質今までと変わらない買い物スタイルが維持できます。そしてゴミ削減に貢献できます。
出かけるときは常にその袋をポッケに入れて携帯しておけばいいんです。
もともとプラスチックごみ削減というのが目的です。客へのサービスより環境を優先するなら有料レジ袋はある程度高めに設定するべきだと私は考えます。
形だけ取り組んでやってるアピールしても意味ないですから。
実際1円や2円設定でもレジ袋利用者が減ればそれでいいとは思いますが、20円や30円とそこそこ高めに設定するほうが、次から袋持参しようと思うので効果は大きと思います。