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マラソンランナーは短命ではない

色んな所でマラソン選手は短命と書かれることが多いです。

かなり心臓や肉体を追い込むスポーツなので健康に良くないことは分かります。

しかしマラソン選手が短命であるといわれても、それは単にイメージだけで語っていると思います。マラソン選手は結構長生きしている人います。

実際元マラソン選手がどれくらい長生きしたのかエリート選手中心で調べてみました。

マラソンランナーの寿命を調査

マラソンランナーは短命なのか?エリートレベルの選手中心で調べました。

  • 孫基禎 90歳
    1936年ベルリンオリンピック・マラソン金メダル。
  • 南昇竜 89歳
    1936年ベルリンオリンピック・マラソン銅メダル。
  • 金栗四三 92歳
    1911年マラソン世界記録(当時マラソンは40.2km)。1912年ストックホルムオリンピック代表、レースは熱射病で倒れリタイヤ。
  • 津田晴一郎 85歳
    1928年アムステルダムオリンピック・マラソン6位入賞、1932年ロサンゼルスオリンピック5位入賞。
  • 池中康雄 78歳
    1935年に東京のマラソンオリンピック選考会で世界記録。
  • エミール・ザトペック 78歳
    1952年ヘルシンキオリンピック・マラソン優勝。脳卒中で死去。
  • 山田兼松 74歳
    1928年アムステルダムオリンピック・マラソン4位。
  • 濱村秀雄 71歳
    1956年メルボルンオリンピック・マラソン16位。
  • マモ・ウォルデ 69歳
    1968年メキシコオリンピック・マラソン金メダル。
  • 廣島庫夫 67歳
    1956年メルボルンオリンピック・マラソン34位、1960年ローマオリンピック・マラソン31位。
  • Ed Whitlock 86歳
    マスターズ陸上の神。マスターズ1マイルのM75世界記録。マスターズ3000mのM75、M80世界記録。マスターズ5000mのM75、M80、M85世界記録。マスターズ10000mのM70、M75、M80、M85世界記録。マスターズマラソンのM75、M80、M85世界記録。若いときは陸上選手でした。
  • Harriette Thompson 94歳
    76歳の時からマラソンを始め、94歳でハーフマラソンを3時間42分56秒で完走。マスターズマラソンW90非公認世界記録保持者。

こう見ればオリンピックレベルのマラソン選手は一般人の平均寿命とほぼ同じ、そして長寿も多いということが分かりますね。

現役引退後に走るのを止めたかジョギングを続けたかは不明です。ただ、エドさんに関しては若い時に陸上長距離選手で、その後マスターズで復活して生涯走っていました。

現在も健在ランナー

  • 1953年ボストンマラソン優勝、1998–2001年ボストン70歳以上の部4連覇した山田敬蔵さんは1927年11月30日生まれの91歳で健在です。
  • 1956年メルボルンオリンピック・マラソン5位だった川島義明さんは85歳で健在。
  • 1963年別府大分毎日マラソンで世界記録を作った寺沢徹さんは84歳で健在。

※(2019年10月30日現在の年齢)

早く亡くなったランナー

  • アベベ・ビキラさんは41歳脳出血で亡くなりましたが、交通事故(下半身不随となる)の影響と言われています。1960年ローマオリンピック・マラソン金メダル。1964年東京オリンピック・マラソン金メダル。
  • 真木和さんは49歳で乳がんで亡くなりました。1996年アトランタオリンピック女子マラソン12位。
  • 円谷幸吉さんは27歳で亡くなりました。責任感が強く選手としての挫折を苦にしての自殺でした。1964年東京オリンピック・マラソン銅メダル。

心拍数と寿命について

哺乳類の一生における心拍数は決まっている、だから有酸素運動は心拍数が上がるので寿命を短くするという人がいます。

細胞分裂の限界回数は決まっていると聞いたことはありますが、一生における心拍数の回数が決まっているということへの、科学的なメカニズムを説明した確証的なエビデンスはなかったと思います

単にデータベースから相関性を無理やり当てはめただけに過ぎないような気がします。

動物の種別ごとに寿命の傾向があり心拍数との相関性があっても、それは種ごとの違いでしかありません。なぜそれがなぜ人間という同一種の中での心拍数の差でも同様にいえると思ったのか不明

そういう相関性があるデータすらもない。

仮に間違ってなかったとしても、そもそも有酸素運動で鍛えれば平常心拍数が減りますので、この推論でマラソンランナーが短命になる心配はないように思います。

日本人の死因トップは癌ですが、老化という寿命で考えるとテロメアの短縮ペースで決まると思います。

つまり有酸素運動によって活性酸素が増え細胞にダメージを与える。分裂が活発になればそれだけテロメアが短くなるペースも上がる。しかしじゃあ一般人と比較して何%上がっているのか、寿命に何年ほど影響しているのかは明らかではない。

けれども、有酸素運動で老化はしても、生活習慣病とは縁が遠くなり寿命が伸びる。結果的にマラソンランナーは老化が進んでも健康ということなのかわからないが比較的長寿である現実がある。

ちなみに活性酸素はビタミンCをしっかり摂取することで予防できます。

市民マラソンレースでは突然死が多い

有酸素が原因でしょうか?それとも循環器系の疾患がある人が有酸素をしたのが原因でしょうか?

私は肥満喫煙、飲酒など生活習慣病と有酸素運動の相性?の問題ではないかと思うのです。

心不全などの事故は男性に多いので飲酒や喫煙率と関係しているのかそういうデータを見たい。マラソンが悪いと言うより、循環器系の疾患が原因ではないかと思うのです。

現実、心不全などの事故死は市民マラソンなどでしか聞いたことがなく、現に毎月1000kmとか走り込んでいるエリート選手ではレースで心不全などで死亡した例は聞いたことがありません

高校女子駅伝予選会で中継所で倒れ込んでアスファルト道路に頭打って死亡した例は聞いたことがあります。追い込みすぎて倒れたのか脱水症で倒れたのかは分かりません。

また、トップ選手のモハメド・ファラー選手がハーフマラソンのゴール後に意識を失って倒れたことはありますが、そのレースは途中でファラー選手は転倒してましたのでそのダメージが影響していたのかもしれません。

それ以外のレースでもゴール後にまれに失神する選手はいます。ですがすぐに意識は戻ります。

ランナーは老けて見える

市民ランナーにおいての話かもしれませんが、それは老けて見えるのではなく、実際老けています。つまり市民ランナーはスポーツ年齢層が高いだけです。

元トップ選手の誰々が引退後老けた、だからマラソンは老ける、と話す人もいますが、老けて見えない人も結構います。瀬古利彦さんや安倍友恵さんなど年齢より若く見えます。

そもそもこういうのは一卵性双生児で比較しないと意味がないです。

日光を多く浴びるとシワが増えるというのはあります。

紫外線で細胞が傷つき、分裂が盛んになれば皮膚の細胞のテロメアは分裂のたびに短くなり老化します。しかしそれは紫外線を受けた皮膚だけの話で、内臓や血管など全身の細胞分裂も日焼けした皮膚と同様の速度で老けるわけではありません。

それに市民ランナーの多くは昼間ではなく夕方から夜間走っています。昼間走る人も日焼け止め塗っていたりしている人は結構います。

日焼けはランニングによる老化ではありません。日焼けは日焼けが原因。夜間走っても室内で走ってもランニングです。

まとめます

元オリンピック選手を見ても85歳以上や90歳超えも多くいる。傾向を見ても短命とは思えない。生涯現役のエドさんも86歳。

走りすぎが健康にいいとは思いませんが、

マラソン選手が短命という根拠はありません。

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